クリップ（Clip） (カバレッジ)

サマリ

クリップ カバレッジの外側ポリゴンの境界を「抜き型」として使用して、入力カバレッジからフィーチャと属性を切り出します。

[クリップ（Clip）] ツールの仕組みの詳細

図

使用法

• ファジー許容値ゼロは、[クリップ（Clip）] に受け入れられません。

• クリップ カバレッジはポリゴン トポロジを持つ必要があります。

• 入力カバレッジが他の平面グラフに属するライン データを持つ場合、そのデータは出力カバレッジで維持されます。たとえば、さまざまなレベルの電線や河川沿いの道路などの一致するアークや同一線上のアークでは、一致する同一線上のライン セグメントは保持されます。ただし、追加の頂点を挿入できます。河川を渡る道路などの交差するアークの場合は、交差して見える箇所にノードは挿入されません。

• クリップ カバレッジの内部ポリゴンの境界は、[クリップ（Clip）] では使用されません。内部番号が 1 より大きいクリップ カバレッジ ポリゴンはすべてクリップ ウィンドウ内にあると見なされます。

• 各 フィーチャの User-ID は、出力カバレッジでも入力カバレッジと同じになります。

• ポリゴンをクリップするときに、ポリゴンの新しいラベル ポイントは、必要な場合にのみ生成されます。ラベルがクリップの境界内にあれば、古いポリゴンはそれぞれ元のラベル ポイントの位置を保持します。

• アノテーションは、左下の出発点がクリップ ポリゴン内にある場合に保存されます。

• クリップ境界に作成される新しいノードの属性値はゼロに設定されます。

• ルート システムは、LINE、NET、LINK、および RAW オプションでは維持されますが、POLY オプションでは無視されます。ルート システムは、アークが複数の部分に分割された場合は複製され、アークがエリミネートされた場合はエリミネートされます。[クリップ（Clip）] は、すべてのルート システム サブクラスを維持します。

• ルート システムは、アークが複数の部分に分割された場合は複製され、アークが削除された場合はエリミネートされます。RAT<サブクラス>-ID アイテムは、一意のルート識別子であり、重複を除去するために使用されます。すべてのユーザ定義属性を維持する必要があるときは、[クリップ（Clip）] を実行する前にすべてのルート ID が一意であることを確認してください。そうしないと、一部のユーザ定義属性が失われる可能性があります。

• すべてのリージョンを削除すると、リージョン サブクラスは空のサブクラスとして維持されます。

• POLY および NET オプションを使用すると、入力カバレッジのリージョン サブクラスは維持されます。入力カバレッジのリージョンは、クリップ カバレッジの範囲で出力カバレッジにクリップされます。

• 出力カバレッジのティックは、入力カバレッジからコピーされます。

• 入力カバレッジのアノテーション フィーチャはクリップされ、出力カバレッジに保存されます。

• NAT が入力カバレッジ内に存在する場合、NAT は出力カバレッジ内で更新されます。新しいノードの属性値はゼロに設定されます。

• 出力カバレッジは、次のデータ モデル コンテンツを入力カバレッジから継承します。

  • フィーチャクラス
  • フィーチャ属性テーブルのアイテム
  • User-ID
  • ティック
  • アノテーション
  • ノード属性テーブル
  • 投影情報ファイル

• 各出力カバレッジの座標精度は、出力精度環境設定で設定された現在の処理ルールによって決定されます。処理ルールが現在のセッション中に確立されていない場合、出力カバレッジは入力カバレッジと同じ精度になります。

• 投影情報ファイルは、投影法の比較環境設定で指定した比較レベルを使用して、類似性が比較されます。

構文

Clip_arc (in_cover, clip_cover, out_cover, {feature_type}, {fuzzy_tolerance})

パラメータ	説明	データ タイプ
in_cover	クリップされるフィーチャを含むカバレッジ。	Coverage
clip_cover	外周ポリゴンがクリップ リージョンを定義しているカバレッジ。	Coverage
out_cover	作成されるカバレッジ。出力カバレッジはまだ存在しません。	Coverage
feature_type （オプション）	クリップするフィーチャクラス: POLY —ポリゴンおよびリージョン サブクラスがクリップされ、PAT が保存されます。残りのポリゴンのラベル ポイントが移動されるのは、元の位置がクリップの境界の外側にある場合に限られます。ルート システムは無視されます。 LINE —アークがクリップされ、AAT が保存されます。ルート システムは維持されます。 POINT —ポイントがクリップされ、PAT が保存されます。 NET —ポリゴンとアークがクリップされ、PAT と AAT が保存されます。ルート システムとリージョンは維持され、クリップされます。 LINK —アークとポイントがクリップされ、AAT と PAT が保存されます。ルート システムは維持されます。 RAW —カバレッジのポイント、アーク、アノテーションがトポロジの有無（属性ファイルなし）にかかわらず、クリップされます。ルート システムは維持されますが、リージョン、PAT、および AAT は保存されません。	String
fuzzy_tolerance （オプション）	出力カバレッジ内の座標間の最小距離。デフォルトでは、入力カバレッジとイレース カバレッジの最小ファジー許容値が使用されます。 デフォルトのファジー許容値の計算方法に関する詳細	Double

コードのサンプル

クリップの例（スタンドアロン スクリプト）

次のスタンドアロン スクリプトは、より大きいカバレッジからクリップ アウトされたエリアを含む新規カバレッジの作成方法を示しています。

# Name: Clip_Example.py
# Description: Clips a subset out of a polygon coverage.
# Requirements: ArcInfo Workstation

# Import system modules
import arcpy
from arcpy import env

# Set environment settings
env.workspace = "C:/data"

# Set local variables
inCover = "tongass1"
clipCover = "tong_basin4"
outCover = "C:/output/basin4"
featureType = "POLY"

# Execute Clip
arcpy.Clip_arc(inCover, clipCover, outCover, featureType, "")

環境

現在のワークスペース, 投影情報ファイル間の比較のレベル, 出力カバレッジの精度, 新規カバレッジの精度, テンポラリ ワークスペース

ライセンス情報

ArcView: いいえ

ArcEditor: いいえ

ArcInfo: 必須 ArcInfo Workstation がインストールされていること