DGN V8 シード ファイルの準備
このワークフローでは、DGN V8 シード ファイルを [CAD へエクスポート(Export to CAD)] ツール用に準備する方法を示します。データを DGN V8 形式にエクスポートするには、シード ファイルに次のものが含まれている必要があります。
- エクスポートするデータのタイプと一致する 2D または 3D
- 入力フィーチャクラスの範囲の中心を特定するグローバル原点
グローバル原点の計算
グローバル原点とは、DGN ファイル内の座標位置 x,y = 0,0 です。空の出力が生成されないようにするために、エクスポートするフィーチャの範囲に対応するようグローバル原点をシフトします。[フィーチャクラス プロパティ] ダイアログ ボックスに表示できる最小値/最大値座標を使用して、グローバル原点を計算します。複数のフィーチャクラスをエクスポートする場合は、それらの最小値と最大値を計算に使用して、結果を四捨五入します。
手順:
- [カタログ] ウィンドウを開きます。
- フィーチャクラスを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
- [ドメイン] タブをクリックします。
-
次の公式を使用して、[XY ドメイン] ボックスの値から、範囲のおおよその中心を計算します。
グローバル原点 X = (MaxX + MinX) / 2
グローバル原点 Y = (MaxY + MinY) / 2
データが 2D か 3D かの決定
手順:
- [フィーチャクラス プロパティ] ダイアログ ボックスの [一般] タブをクリックします。
- [ジオメトリ プロパティ] ボックスで、座標に Z 値が含まれているかどうかを確認します。ボックスがオンである場合は、フィーチャクラスに 3D データが含まれています。
MicroStation V8 を使用したシード ファイルの準備
編集セッションの開始
手順:
- MicroStation を起動します。
- [ファイル] → [新規作成] の順にクリックします。
- [ファイル名] テキスト ボックスに、シード ファイルの名前を入力します。
- [シード] テキスト ボックスで、Bentley のシステム フォルダを参照し、入力フィーチャクラスの Z 値によって決定したとおりに、空の 2D または 3D シード ファイルを選択します。
- [保存] をクリックし、新しい DGN ファイルの編集を開始します。
ヒント:
通常の Windows インストールでは、このフォルダは C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\Bentley\Workspace\system\seed に置かれます。
マップ単位の設定
手順:
- [設定値] → [デザインファイル] の順にクリックします。
- [カテゴリ] メニューから、[作業単位] をクリックします。
-
[高度な設定] ボックスで [編集] をクリックし、[単位を追加設定] ダイアログ ボックスを開きます。
[OK] をクリックし、既存エンティティの変更について表示される警告を閉じます。
- [解像度] ボックスで、データに必要な精度を定義する名目値を入力し、ドロップダウン矢印から計測単位を選択して、[OK] をクリックします。
- [OK] をクリックし、[デザインファイルの設定値] ダイアログ ボックスを閉じます。
解像度の設定値が大きいほど、精度が高くなり、デザイン立体/平面が小さくなります。逆に、数値が小さいほど精度は低下しますが、デザイン立体/平面が大きくなります。
グローバル原点の定義
手順:
- [ユーティリティ] → [キー入力] の順にクリックします。
-
入力フィーチャクラスの中心として計算した X、Y 座標を使用して、テキスト ボックスに「GO=<グローバル原点 X>,<グローバル原点 Y>」と入力します。
たとえば、「GO=1000,1000」と入力します。
- Enter キーを押して、ダイアログ ボックスを閉じます。
ヒント:
GO= パラメータは、いったん入力すると元に戻すことができません。間違ったキー入力から回復する 1 つの方法は、設定を保存せずにファイルを閉じて、再びファイルを開くことです。
DGN ファイルの保存と終了
手順:
- メニュー ツールバーから、[ファイル] → [設定値を保存] の順にクリックするか、Ctrl + F キーを押して、設定を保存します。
- メニュー ツールバーから、[ファイル] → [保存] の順にクリックするか、Ctrl + S キーを押して、ファイルを保存します。
関連項目
7/10/2012