モザイク データセットのシームライン

シームラインは、モザイク データセット内のラスタ データをモザイクするときに使用します。シームラインは、[シームライン] モザイク手法を使用する場合に、モザイク データセット内のモザイクされるラスタに沿ってラインを定義するために、フットプリントの代わりに使用します。

[シームライン] モザイク手法を使用する場合は、画像内を移動しても、[中心に最も近い] などのモザイク手法を使用する場合に生じるような、モザイク画像の表示上の変化はありません。さらに、シームラインを作成する場合は、建物からは離れた、なるべく継ぎ目が目立たなくなる場所にシームを置くことで、モザイクを最適化できます。

モザイク データセットにシームラインを作成するには、[シームラインの構築(Build Seamlines)] ツールを使用します。デフォルトでは、シームラインは [北西] モザイク手法を使用して作成されます。この場合、北西にある画像が上部に表示されます。北西の画像を決定する際は、各画像の中心間の距離が計算されます。次の図は、[北西] モザイク手法を使用したモザイクの順序を示しています。

[シームライン] モザイク手法

[観測点に最も近い] または [属性による] モザイク手法を使用してシームラインを作成することもできます。シームラインが構築されると、ArcMap にモザイク データセットを追加するたびに、コンテンツ ウィンドウに [シームライン] レイヤが表示されます。

シームラインは、フットプリントに似ています。画像ごとにそのコンテンツを表すポリゴンが 1 つ存在し、モザイク画像の作成時に使用されます。独自のシームライン(ポリゴン)ファイルがある場合は、最初に [シームラインの構築(Build Seamlines)] ツールを実行して、シームラインのフレームワークを設定する必要があります。その後、[モザイク データセット ジオメトリのインポート(Import Mosaic Dataset Geometry)] ツールを使用して、シームラインを独自のものに置き換えることができます。

モザイク データセットからすべてのシームラインを削除するには、ArcCatalog またはカタログ ウィンドウでモザイク データセットを右クリックし、[削除] [シームラインの削除] の順にクリックします。

関連項目


7/10/2012