XML ビルダの動作

XML ビルダは、物理 XML ファイルから動作するか、または外部コンポーネントを使用して自動的に構築できるメモリ内の XML データから動作します。いずれの場合も、入力 XML データは XMLBuilderDiagram XML スキーマ定義ファイルに基づいています。XML ビルダに基づくダイアグラム テンプレートの場合、そのダイアグラム テンプレートに関連付けられているスケマティック フィーチャクラスの名前は、入力 XML データに含まれる各 NodeFeature、LinkFeature、NodeOnLinkFeature、および SubLinkFeature タイプに関連する <FeatureClassName> アイテムに指定した値と一致している必要があります。

XML ビルダの生成プロセス

XML ビルダに基づくダイアグラムの生成時には、ビルダによってスケマティック フィーチャクラスが設定されます。この場合、ダイアグラムでの使用が想定されるスケマティック フィーチャが次のように作成されます。

  1. 入力 XML データに含まれる NodeFeature、LinkFeature、NodeOnLinkFeature、および SubLinkFeature アイテムごとに、ダイアグラム テンプレートに対して、<FeatureClassName> タグに指定した値を持つスケマティック フィーチャクラスが存在するかどうかが確認されます。

    ダイアグラム テンプレートに対してそのようなスケマティック フィーチャクラスが存在する場合は、メモリ内の XML アイテムに関連付けられたスケマティック フィーチャが作成され、すべての入力 XML タグから想定されるスケマティック属性に値がインポートされ、トポロジとジオメトリが初期化されます。

  2. 関連するダイアグラム テンプレートでスケマティック ルールが指定されている場合は、メモリ内で構築されたすべてのスケマティック フィーチャに対してスケマティック ルールが実行されます。
  3. ダイアグラム テンプレートにデフォルトのスケマティック レイアウト アルゴリズムが構成されている場合は、アルゴリズムが実行され、その結果に基づいてメモリ内のすべてのスケマティック フィーチャのジオメトリが更新されます。
  4. 生成プロセスの開始後、メモリ内のスケマティック フィーチャはすべて、スケマティック データセット内のスケマティック フィーチャクラスに保存されます。
  5. 作成されたすべてのスケマティック フィーチャに対して、スケマティック フィーチャクラスからクエリが実行され、ダイアグラムが表示されます。

その後、ダイアグラムの存続中(つまり、スケマティック データセットから削除されるまで)はいつでも、ダイアグラムに対して以下の操作が可能です。

注意注意:

また、XML ビルダに基づくダイアグラム テンプレートを使用して、XML データに基づくスケマティック フィーチャと、いずれかのデータベース タイプから動作するカスタム クエリに基づくスケマティック フィーチャを含む混合ダイアグラムを生成することもできます。この場合、生成プロセスには次の中間ステップが含まれます。

  • カスタム クエリがダイアグラムの構築時に開始するよう構成されている、つまり評価モードが [生成/更新時のクエリ] になっているクエリが指定されているスケマティック フィーチャクラスは、ルール実行の直前に処理されます。
  • カスタム クエリがダイアグラムの読み込み時に開始するよう構成されている、つまり評価モードが [編集開始時のクエリ] になっているクエリが指定されているスケマティック フィーチャクラスは、ルール実行の直後に処理されます。
いずれの場合も、各スケマティック フィーチャクラスで指定されているカスタム クエリが実行された後、各クエリ レコードに関連するスケマティック フィーチャがメモリ内に作成されます。また、その属性が評価されてトポロジとジオメトリが初期化されます。

注意注意:
  • XML ビルダのプロパティの構成時には、[スケマティック フィーチャクラスの自動作成] という実行モードを有効に設定することができます。このモードが有効の場合、スケマティック フィーチャクラスの作成時に、入力 XML データ内の関連する <FeatureClassName> アイテムに指定されたクラス名を持つスケマティック フィーチャクラスが存在しなくても、入力 XML データに含まれるすべての NodeFeature、LinkFeature、NodeOnLinkFeature、および SubLinkFeature アイテムを処理できます。このモードで実行すると、ダイアグラム テンプレートの不足しているスケマティック フィーチャクラスが自動的に作成されて設定されます。
  • また、ダイアグラム テンプレートに関連付けられたスケマティック フィーチャクラス名と、入力 XML データに含まれるスケマティック フィーチャクラス名が完全に一致しない場合、これらの名前の対応付けを構成することもできます。

    スケマティック フィーチャクラスのマッピングの詳細

XML タグとスケマティック フィーチャクラス フィールドの対応付け

以下の表は、生成プロセス中に、入力 XML データに含まれている可能性がある各タグがスケマティック フィーチャクラスのどのフィールドに移行されるかを示しています。太字で表記しているタグとフィールド名は、入力 XML データにおける必須情報です。

これらの XML タグの正確な意味の詳細

関連項目


7/10/2012