ArcSDE のエラー メッセージ

ArcSDE ジオデータベースを操作しているときに表示されるエラー メッセージは、データベース管理システム、ArcSDE、またはクライアント アプリケーションから返されたものです。次のセクションでは、クライアント インタフェースまたはログ ファイルに ArcSDE から返されるエラー メッセージについて説明します。

メッセージのテキストだけが表示されてエラー番号が返されない場合があるため、各セクションのリストではメッセージ テキストをアルファベット順に示しています。エラー番号しかわからない場合は、ArcSDE 開発者ヘルプの「リターン コード」をご参照ください。このトピックでは、エラー番号に基づいてエラーを示しています。

一般的なエラー メッセージ

一般的なエラー メッセージは、さまざまな理由および状況で返されます。これらのメッセージは、より具体的なエラー メッセージよりも有用性が低いため、メッセージの数は最小限に抑えられています。ただし、ArcSDE に返された情報が、認識できないものであったり、具体的なエラー メッセージに割り当てることができない場合もあります。これらの場合は、一般的なエラー メッセージが返されます。

エラー テキストおよび番号

説明

Operation failed(処理に失敗しました)(-1)

このメッセージが表示された場合は、ArcSDE が失敗に関する有効な情報を取得できなかったことを意味します。

このメッセージが返されることはまれで、通常は、これまでに発生および報告されていない問題が発生したことを意味します。したがって、このメッセージが表示された場合は、Esri サポートにお問い合わせください。

Network I/O error(ネットワーク I/O エラー)(-10)

このエラーは、ArcSDE クライアントとサーバ間の通信が失敗したときに返されます。

このエラーの最も一般的な原因は gsrvr のクラッシュです。ただし、サーバがクラッシュしたり、ネットワークから切断された場合や、ネットワーク通信に関するその他の問題が発生している場合にも、このエラーが表示される可能性があります。

SDE lost its connection with the underlying DBMS(SDE は DBMS との接続を失いました)(-409)

このエラーは、データベースまたはサーバのクラッシュにより発生します。または、接続がタイムアウトした可能性があります。

Underlying DBMS error(DBMS のエラー)(-51)

データベースから、ArcSDE またはクライアント アプリケーションで認識されないエラーが返されました。詳細については、DBMS のログをご確認ください。

ArcSDE ジオデータベースへの接続時に表示されるエラー メッセージ

次のメッセージは、ArcSDE ジオデータベースへの接続が失敗したときに返されます。

エラー テキストおよび番号

説明

ArcGIS 9.2 geodatabases do not support direct connect using Oracle 11g clients. Please use the Oracle 10g client or the application server.(ArcGIS 9.2 ジオデータベースは Oracle 11g クライアントを使用したダイレクト コネクションをサポートしません。Oracle 10g クライアントまたはアプリケーション サーバを使用してください。)(-497)

Oracle 11g は ArcSDE 9.2 でサポートされていないため、Oracle 10g データベースに格納された ArcSDE 9.2 ジオデータベースにダイレクト コネクションを確立するには、Oracle 10g クライアントを使用する必要があります。

この接続がジータベースのアップグレードではなく、データ アクセスのために必要な場合は、ArcSDE サービスを使用して接続を確立できます。

ArcSDE direct connect driver release isn't compatible with ArcSDE database instance release(ArcSDE ダイレクト コネクション ドライバのリリースと ArcSDE データベース インスタンスのリリースに互換性がありません)(-450)

クライアント アプリケーションからジオデータベースにダイレクト コネクションを確立するには、ArcSDE ジオデータベースと、接続しているアプリケーションのダイレクト コネクション ドライバに互換性が必要です。

互換性のあるジオデータベースとドライバのリリースについては、「クライアントと ArcSDE ジオデータベース間のダイレクト コネクトの互換性」をご参照ください。

Bad login user(不正なログイン ユーザ)(-9)

システムは指定されたユーザ名とパスワードを検証できません。

このメッセージが表示された理由を確認するには、次の操作を実行します。

  • ジオデータベースに接続するために、正しいユーザ名とパスワードが指定されていることを確認します。
  • 接続先として指定した ArcSDE インスタンスを確認します。指定した ArcSDE サービス、ダイレクト コネクションの構文、またはデータベース名が間違っている場合は、このユーザが存在しない別のデータベースまたはサーバに対して認証が行われています。
  • オペレーティング システム認証を使用している場合は、ログインが DBMS で認識されていることを確認します。
  • SQL Server のジオデータベースに接続している場合は、SQL Server データベースに複雑なパスワードのポリシーが設定されているかどうかを確認します。設定されている場合は、ユーザのパスワードがパスワード ポリシーの要件を満たしていることを確認します。要件を満たしていない場合、ユーザはデータベースに接続できません。

Connection was attempted with an older version of SQL Server client communications software that is not compatible with the SQL Server database server.(SQL Server データベース サーバと互換性のない、古いバージョンの SQL Server クライアント通信ソフトウェアを使用して接続が試みられました。)(-493)

クライアントが互換性のない古いバージョンの SQL Native Client を使用して、SQL Server データベースに接続しようとしています。

必要な SQL Server クライアント ソフトウェアのバージョンは、接続先の SQL Server データベースのバージョンによって決まります。SQL Native Client および SQL Server データベース エンジンの互換性については、Microsoft SQL Server サポート サイトでご確認ください。

注意注意:

ArcGIS 10 以降では、ArcGIS Desktop、ArcGIS Server、および ArcReader とともに SQL Native Client 2008 がインストールされます。ArcGIS Engine では、これをオプションとしてインストールすることができます。別のバージョンの SQL Native Client が必要な場合は、Microsoft Download Center からダウンロードしてください。

Invalid DBA password(無効な DBA パスワード)(-93)

指定した ArcSDE 管理者ユーザのパスワードが正しくありません。パスワードが正しいことを確認して、もう一度やり直してください。

Windows オペレーティング システムでは、ArcSDE サービスを作成した ArcSDE 管理者ユーザのパスワードが変更された場合、このエラー メッセージが表示されます。パスワードを変更したアカウントでサービスを削除して作成し直すか、ArcSDE 管理者ユーザのパスワードをサービス作成時のパスワードに戻すか、sdeservice コマンドを使用して ArcSDE 管理者ユーザのサービスのパスワードを変更しなければ、ArcSDE サービスを開始できません。

Invalid database name(無効なデータベース名)(-162)

指定したデータベース名が認識されないか、存在しません。

データベース名のスペルが正しく、接続先のサーバで有効であることを確認してください。

Maximum number of connections to instance exceeded(接続インスタンスの最大数を超えています)(-7)

ArcSDE ジオデータベースへの接続が最大数に達しています。これ以上の接続は受け入れられません。

ArcSDE システム テーブルの SERVER_CONFIG または sde_server_config の CONNECTIONS パラメータに、十分な値が設定されていることを確認してください。値が十分でない場合は、sdeconfig コマンドに alter 操作を指定して、許可する接続数を増やします。sdeconfig コマンドの構文と説明については、『ArcSDE コマンド リファレンス』をご参照ください。

Newer direct connect driver attempting to connect to older geodatabase instance(新しいダイレクト コネクション ドライバが古いジオデータベース インスタンスに接続しようとしています)(-465)

接続元のクライアントが、接続先の ArcSDE ジオデータベースでサポートされているリリースよりも新しい ArcSDE ダイレクト コネクション ドライバを使用しています。

互換性のあるジオデータベースとドライバのリリースについては、「クライアントと ArcSDE ジオデータベース間のダイレクト コネクトの互換性」をご参照ください。

No ArcSDE server license found(ArcSDE サーバ ライセンスが見つかりません)(-327)

ArcSDE ジオデータベースを作成および使用するには、有効なライセンス キーが必要です。ライセンス キーの有効期限が切れているか、ArcSDE を認証する ArcSDE ポストインストールの手順が正しく実行されていません。有効なライセンス キーを使用して、認証のポストインストール セットアップを再実行してください。

Older direct connect driver attempting to connect to a newer geodatabase instance(古いダイレクト コネクション ドライバが新しいジオデータベース インスタンスに接続しようとしています)(-466)

接続元のクライアントが、接続先の ArcSDE ジオデータベースでサポートされているリリースよりも古い ArcSDE ダイレクト コネクション ドライバを使用しています。

互換性のあるジオデータベースとドライバのリリースについては、「クライアントと ArcSDE ジオデータベース間のダイレクト コネクトの互換性」をご参照ください。

Password too long for this ArcSDE server(この ArcSDE サーバに対してパスワードが長すぎます)(-456)

入力されたパスワードの文字数が多すぎます。パスワードの最大長さについては、ArcSDE 開発者ヘルプの「制限を定義する定数」をご参照ください。

RDBMS datasource machine not found(RDBMS データソース コンピュータが見つかりません)(-422)

入力したサーバまたはデータ ソース名のスペルが正しく、接続元のコンピュータからアクセスできることを確認してください。たとえば、サーバがネットワーク上で動作していて、クライアントのアクセスを遮断するファイアウォールの内側に配置されていないことを確認します。

Schema is out of date, Retry as owner or sdeadmin(スキーマが最新ではありません。所有者または sdeadmin としてやり直してください)(-407)

Oracle のジオデータベースにあるデータセットを ArcGIS の外部で編集した場合は、次に ArcGIS でこのデータセットにアクセスするときに、所有者または ArcSDE 管理者としてアクセスし、データセットを参照する特定のシステム テーブルの更新を許可する必要があります。

SDE not running on server(SDE がサーバで動作していません)(-101)

ArcSDE サービスが停止しています。サービスを開始して接続をやり直すか、ジオデータベースへのダイレクト コネクションを使用します。

SDE not started(SDE が起動されていません)(-5)

ArcSDE が動作していないため、接続または要求した操作を実行できません。

ArcSDE サービスを開始して操作を再実行するか、サービスの代わりにジオデータベースへのダイレクト コネクションを使用します。

Server library could not be loaded(サーバ ライブラリを読み込めませんでした)(-324)

通常、このメッセージは、システム パス変数またはシステム独自の環境変数で SDEHOME が正しく設定されていない場合に返されます。

最も一般的な原因は、以前と同じサーバにインストールした ArcSDE が、以前使用されていた DBMS と異なるタイプの DBMS を使用していることです。

たとえば、これまでインストールしていた ArcSDE for Oracle 10g をアンインストールして、ArcSDE for Oracle 11g または ArcSDE for PostgreSQL をインストールした場合、SDEHOME またはパス変数に古い SDEHOME の場所が設定されたままになっている場合があります。Windows では、パス変数で最初に見つかった SDEHOME の場所が使用されます。したがって、パス変数の末尾に追加された 2 つ目以降の SDEHOME の定義は無視されます。これらのシステム変数と(使用している場合は)dbinit.sde ファイルで、これらの変数が正しく設定されていることを確認してください。

Server machine not found(サーバ コンピュータが見つかりません)(-100)

指定されたサーバが見つかりませんでした。指定したサーバ名が正しく、クライアント コンピュータからサーバにアクセスできることを確認してください。

The geodatabase is not accepting connections while the instance is being upgraded. If you suspect you have mistakenly encountered this error, please speak with your geodatabase administrator.(インスタンスのアップグレード中であるため、ジオデータベースは接続を受け入れません。このエラーに誤って遭遇している可能性がある場合には、ジオデータベース管理者にお問い合わせください。)(-481)

ジオデータベースは現在、アップグレードを実行するために一時停止しています。したがって、アップグレード処理が完了するまで、ジオデータベースへの新しい接続を確立することはできません。

The version of your database server is not supported.(データベース サーバのバージョンがサポートされていません。)(-494)

接続先の DBMS のバージョンが、使用している Esri ソフトウェアのバージョンでサポートされていません。

サポートされる DBMS のリリースについては、Resource Center の ArcGIS Server のシステム要件のページをご参照ください。

Underlying DBMS did not accept username/password(DBMS がユーザ名/パスワードを受け付けませんでした)(-98)

指定したユーザ名またはパスワード、もしくはその両方が DBMS で認識されませんでした。ユーザ名とパスワードのスペルが正しく、Caps Lock キーがオンになっていないことを確認してください。

オペレーティング システム認証を使用している場合は、現在接続しているログインがデータベースに存在していることを確認します。ユーザが存在しているにもかかわらず、このメッセージが表示される場合は、SDEUSER または SDEPASSWORD 変数が設定されていないことを確認してください。これらの変数が設定されている場合は、システム ログインの代わりに変数に指定されている値が使用されます。

Version not found(バージョンが見つかりません)(-126)

指定されたジオデータベース バージョンは、このジオデータベースに存在しません。指定したジオデータベースのバージョンが、接続先のジオデータベースで有効であることを確認してください。

このエラーは、SQL Server の dbo スキーマ ジオデータベースに接続するときに最も頻繁に発生します。これらのジオデータベースでは、DEFAULT バージョンは sde ではなく dbo によって所有されています。したがって、デフォルト バージョンに接続するには、dbo.DEFAULT を指定する必要があります。

ジオデータベース データの作成または操作時に表示されるエラー メッセージ

次の表に、ジオデータベースにデータを追加するときや、既存のジオデータベースのデータを検索または編集するときに表示されるエラー メッセージを示します。

エラー テキストおよび番号

説明

A requested operation is unsupported on a multiversion table(要求された操作は、マルチバージョン対応のテーブルではサポートされません)(-326)

データセットで実行しようとした操作は、バージョン対応登録されているデータセットでは許可されていません。たとえば、バージョン対応登録されているデータセットで、トポロジまたはジオメトリック ネットワークを作成することはできません。

Attribute column not found(属性列が見つかりません)(-38)

指定された属性列は、検索対象のテーブルに存在していません。指定した列名のスペルが正しく、指定したテーブルに実際に存在していることを確認してください。

Cannot delete a version that is the parent of other versions(他のバージョンの親であるバージョンは削除できません)(-285)

子バージョンの元になったジオデータベースのバージョンは、子バージョンのいずれかが存在している場合は削除できません。このバージョンを削除する前に、リコンサイルおよびポストを実行してすべての変更を親バージョンに反映してから子バージョンを削除する必要があります。

Compress is already running(圧縮はすでに実行されています)(-406)

プロセスがすでに実行中である場合は、圧縮操作を開始できません。

Database user and current schema are not the same(データベース ユーザと現在のスキーマが同じではありません)(-453)

このメッセージは、接続に使用したユーザ名と異なる名前のスキーマにオブジェクトを作成しようとしたときに返されます。

ArcSDE では、データを所有するユーザはユーザ スキーマに関連付けられている必要があります。スキーマの名前は、ユーザの名前と同じでなければなりません。

SQL Server と PostgreSQL データベースではユーザとスキーマの名前が同じである必要はありませんが、ArcGIS 製品でこれらを使用する場合は、スキーマをユーザと同じ名前で作成し、このスキーマをユーザのデフォルト スキーマにする必要があります。

DBMS table not found(DBMS テーブルが見つかりません)(-37)

指定したテーブルがデータベースに存在しません。要求したテーブル名のスペルが正しく、正しいデータベースを検索していることを確認してください。

Index name length exceeded(インデックス名の長さが超過しています)(-477)

指定したインデックス名が長すぎます。インデックス名の最大長さについては、ArcSDE 開発者ヘルプの「制限を定義する定数」をご参照ください。

Insufficient permissions(権限が不十分です)(-25)

ジオデータベースへの接続に使用しているログインには、特定のデータセットまたは指定されたジオデータベース内で、指定した操作を実行するために必要な権限がありません。

特定のデータセットで操作の実行を試みたときにエラーが表示された場合は、操作を完了するために必要な権限をデータセット所有者に付与してもらいます。リレーションシップ クラスを通して関連付けられたデータセットで必要となる権限も確認してください。

データベースの操作(データセットの作成など)を試みたときにエラーが発生した場合は、操作を実行するために十分なデータベースの権限を、データベース管理者がログインに付与する必要があります。

Invalid column data type(無効な列のデータ タイプ)(-53)

ソース データセットのいずれかの列に、ターゲット ジオデータベースでは使用できないデータ タイプがあります。

このエラーは、一般的にインポート、コピーと貼り付け、またはジオデータベースへのデータセットのドラッグを行う際に発生します。このエラーは、元のデータセットに含まれている列に、ターゲット ジオデータベースのデータ タイプにマッピングできない定義済みのデータ タイプが設定されていることを表します。

Invalid column value(無効な列の値)(-41)

指定した値は、このフィールドに対して有効な範囲を超えています。

このエラーは、一般的にインポート、コピーと貼り付け、またはジオデータベースへのデータセットのドラッグを行う際に発生します。ソース データセットの列のいずれかの長さが、ターゲット ジオデータベースで受け入れられないことを示しています。

Invalid DBTUNE data found(無効な DBTUNE データが見つかりました)(-429)

DBTUNE ArcSDE システム テーブルは、キーワードでグループ化されたパラメータを格納します。これらのパラメータは、オブジェクトをジオデータベースに格納する方法を指定します。ジオデータベース、ログ ファイル テーブル、またはデータセットを作成するときに、指定されたコンフィグレーション キーワードの格納情報が DBTUNE テーブルから読み取られ、オブジェクトを作成するために使用されます。

独自のカスタム コンフィグレーション キーワードを作成することができますが、カスタム コンフィグレーション パラメータを作成することはできません。通常、このエラー メッセージは、オブジェクトを作成するために使用されるコンフィグレーション キーワードに無効なコンフィグレーション パラメータが含まれている場合に表示されます。

有効なコンフィグレーション パラメータは、DBMS ごとに若干異なります。したがって、有効なパラメータについては、使用している DBMS の DBTUNE コンフィグレーション パラメータのトピックをご参照ください。

Invalid layer name(無効なレイヤ名)(-86)

レイヤの名前は特定の基準を満たす必要があります。

  • Null にはできません。
  • 長さを 160 文字未満にする必要があります。
  • 特殊文字または DBMS の予約語(予約済みの SQL キーワード)を使用することはできません。
  • 数字で始まる名前は使用できません。

Invalid spatial column name.(無効な空間列名です。)(-161)

空間列の名前は特定の基準を満たす必要があります。

  • 空間列の名前をテーブルの名前と同じにすることはできません。
  • 英字で始める必要があります。
  • 空白文字または DBMS の予約語(予約済みの SQL キーワード)を使用することはできません。
  • 最大の長さは 31 文字です。

Invalid SQL syntax(無効な SQL 構文)(-42)

送信した SQL クエリに無効な構文が含まれています。

WHERE 句で使用している属性の名前と SQL ステートメントの全体の構文が、クエリ対象のデータベースに対して正しいことを確認してください。

Invalid ST_Geometry type release.(無効な ST_Geometry タイプのリリースです。)(-455)

ST_Geometry ライブラリには、データベースで定義されている ST_Geometry タイプとの互換性がありません。

新しいバージョンの ArcSDE をインストールした場合は、ST_Geometry ライブラリを SDEHOME からデータベースの ホーム ディレクトリにコピーして、データベースに正しいリリースの ST_Geometry ライブラリがあることを確実にする必要があります。

Invalid ST_Raster type release.(無効な ST_Raster タイプのリリースです。)(-480)

データベースのホーム ディレクトリに格納されている ST_Raster ライブラリのリリースが、データベースに見つかった ST_Raster ストアド プロシージャのリリースと異なり、互換性がありません。新しいバージョンの ArcSDE をインストールした際は、ほとんどの場合、新しいバージョンの ST_Raster ライブラリを SDEHOME からデータベースのホーム ディレクトリにコピーする必要があります。

Layer is in load-only mode, operation not allowed(レイヤは load-only モードです。操作は許可されていません)(-77)

フィーチャクラスが load-only I/O モードに設定されています。このモードでは、格納と置換の I/O 操作しか実行できません。その他のすべての操作では、レイヤを normal I/O モードにする必要があります。

レイヤを通常の I/O モードに戻すには、sdetable コマンドに normal_io 操作を指定して実行します。

Layer is locked by another connection(レイヤは別の接続によりロックされています)(-18)

テーブルにアクセスするときに、ArcGIS は常にテーブルに共有ロックを適用します。テーブルに共有ロックが存在する場合、同じテーブルに対して排他ロックを設定することはできません。したがって、排他ロックを必要とする操作(テーブルへの列の追加など)を試みた場合は失敗します。

別の接続中のユーザがテーブルを共有ロックしている場合、先に確立された接続がロックを解放するまで、同じテーブルで排他ロックを必要とする操作を実行することはできません。

Maximum BLOB size exceeded(最大 BLOB サイズを超過しました)(-80)

最大 BLOB サイズは、SERVER_CONFIG または sde_server_config システム テーブルの MAXBLOBSIZE パラメータによって決定されます。このパラメータを変更する必要がある場合は、sdeconfig コマンドに alter 操作を指定して実行します。

注意注意:

ArcGIS 10 以降では、このパラメータのデフォルト値は -1(SE_UNLIMITED_BLOBSIZE)です。したがって、デフォルト設定を使用している場合、ArcSDE 10 以降のジオデータベースでこのメッセージが表示されることはありません。

Not supported on a view(ビューではサポートされていません)(-251)

指定された操作(編集セッションの開始など)は、ビューでは実行できません。

Operation not supported on non-gdb connection.(gdb 以外の接続では、この操作はサポートされていません。)(-475)

指定された操作は、ArcSDE ジオデータベース システム テーブルを含まないデータベースではサポートされていません。この機能を使用するには、データベースにジオデータベースを作成し、データを ArcSDE とジオデータベースに登録してください。

Polygon does not close properly(ポリゴンが正しく閉じていません)(-150)

ポリゴンはシェープの始点と終点が交差している必要があります(ポリゴンが閉じている必要があります)。それ以外のシェープはラインです。

PostGIS geometry type is not installed.(PostGIS ジオメトリ タイプがインストールされていません。)(-458)

PostgreSQL データベースに PostGIS がインストールされていません。したがって、PostGIS に固有の機能または関数を使用できません。

PostGIS がインストールされ、使用しているデータベースで PostGIS を使用できることを確認してください。

Shape has too many points(シェープに含まれるポイントが多すぎます)(-36)

許可されている数を超えるポイントがオブジェクトに定義されています。たとえば、ポイント オブジェクトでは 2 つ以上のポイントを定義することはできません。

Shapes of this entity type not allowed in this layer(このエンティティ タイプのシェープは、このレイヤでは許可されていません)(-35)

フィーチャクラスまたはレイヤに挿入するシェープのタイプは、そのフィーチャクラスで許可されているエンティティ タイプに対応する必要があります。たとえば、ポリゴン フィーチャクラスにポイント フィーチャを追加することはできません。

Spatial column data contains multiple spatial references.(空間列データに複数の空間参照が含まれています。)(-469)

ArcSDE に登録したり、ArcGIS からクエリ レイヤとして使用するには、空間テーブルのすべてのレコードに同じ空間参照が必要です。このメッセージが表示される場合は、検索対象のテーブルに含まれる空間列で、各レコードが異なる空間参照を使用しています。

SQL keyword violation(SQL キーワード違反)(-292)

このメッセージは、予約済みの SQL キーワードを誤って使用した場合に表示されます。

これらのキーワードはデータベース管理システムごとに異なるため、SQL キーワードのリストについては、使用している DBMS のドキュメントをご参照ください。

ST_Raster type library not found or invalid.(ST_Raster タイプ ライブラリが見つからないか、無効です。)(-492)

ST_Raster ライブラリが見つからないか、読み込めませんでした。

ジオデータベースに ST_Raster タイプをインストールしていることを確認してください。

Table already exists(テーブルはすでに存在します)(-62)

同じユーザが所有する、指定された名前のテーブルが、すでにデータベースに存在します。

注意注意:

ArcGIS にデータセットを作成した後、ArcSDE コマンドの sdetable -o delete または sdelayer -o delete を使用してデータセットを削除した場合、ArcSDE のコマンドはジオデータベース システム テーブルを更新しないため、ジオデータベース システム テーブルにデータセットのレコードがまだ存在しています。このため、ジオデータベースに別のデータセットを同じ名前で作成することができなくなります。ArcGIS を使用して作成したデータセットを削除するときに、ArcSDE コマンドを使用しないでください。

Table is not multiversion, but must be for this operation(テーブルはマルチバージョン対応ではありません。この操作にはマルチバージョンの対応が必要です)(-178)

一部の操作(履歴管理、レプリケーション、バージョン対応の編集など)では、データセットがバージョン対応登録されている必要があります。

データベースをバージョン対応登録し、操作をやり直してください。

Table not registered(テーブルが登録されていません)(-220)

TABLE_REGISTRY または sde_table_registry ArcSDE システム テーブルに、このテーブルのレコードが存在しません。

ArcSDE に登録されていないテーブルの登録内容を変更しようとすると、このメッセージが表示されます。テーブルを ArcSDE に登録して、もう一度やり直してください。

The DBMS space limit is reached(DBMS の領域の上限に達しました)(-454)

データベース ファイルのサイズが上限を超えました。処理を続けるには、一部のファイルを削除する必要があります。

このメッセージは、特にサイズの上限が低い Express Edition の DBMS を使用している場合に発生しますが、他のエディションでも上限に達する可能性があります。データベースのサイズの上限については、使用している DBMS のドキュメントをご参照ください。

The keyset table could not be created.(キーセット テーブルを作成できませんでした。)(-430)

キーセット テーブルは、ArcGIS クライアントが整数、数値、日付、または文字列型の属性を使用してテーブルを結合するジオデータベース リレーションシップ クエリを実行するとき、および編集セッションが開始されるときに作成されます。

SQL Server、Informix、および DB2 では、キーセット テーブルはグローバル一時テーブルとして作成されます。PostgreSQL および Oracle では、キーセット テーブルはクエリまたは編集セッションを実行しているユーザのスキーマで作成されます。このユーザに CREATE TABLE 権限がない場合、テーブルは SDE ユーザのスキーマで作成されます。

DB2 のジオデータベースを使用しているときにこのエラーが表示された場合は、ユーザに USER TEMPORARY 表スペースの USE 権限が付与されていないか、この表スペースが上限に達している可能性があります。

Oracle または PostgreSQL のジオデータベースを使用している場合は、ユーザが SDE ユーザのスキーマに書き込みできないか、Oracle で SDE ユーザの表スペースが上限に達している場合に、このメッセージが表示されます。

Informix または SQL Server データベースに接続できるユーザはすべて、グローバル一時テーブルを作成できます。したがって、これらのユーザはキーセット テーブルを作成することが可能です。Informix または SQL Server を使用しているときにこのエラーが表示された場合は、Esri カスタマ サービスにお問い合わせください。

The specified coordinate exceeds the valid coordinate range(指定した座標は有効な座標範囲を超えています)(-139)

このエラーは、データをフィーチャクラスに追加するときに、追加データ内の一部のフィーチャがフィーチャクラスの範囲を超えていることを示しています。

座標範囲は、フィーチャクラスが作成されたときに割り当てられた精度と XY オフセット(および、3D データを使用する場合は Z オフセット)の値によって決まります。後でこの範囲を変更することはできません。

これを解決するには、フィーチャクラスからデータをエクスポートして新しいフィーチャクラスに読み込み、将来的に可能性があるデータ範囲を許可するように、新しいフィーチャクラスのオフセットと精度の値を設定します。

The table is in load-only mode, operation not allowed(テーブルは load-only モードです。操作は許可されていません)(-427)

load-only モードのテーブルでは、格納と置換の I/O 操作だけが許可されています。sdetable コマンドに normal_io 操作を指定して実行し、テーブルを normal I/O モードに戻して、操作をやり直してください。

The underlying DBMS spatial SQL extensions are not installed(DBMS の空間 SQL エクステンションがインストールされていません)(-163)

このメッセージは、空間対応でない Informix または DB2 データベースで空間処理を実行しようとしたときに表示されます。

Informix または DB2 データベースの空間対応については、IBM のドキュメント セットをご参照ください。

The user must be the table owner(ユーザはテーブルの所有者でなければなりません)(-96)

要求した操作を実行するには、ジオデータベースにテーブルの所有者として接続する必要があります。

データベース所有者としてのログインが必要な操作には、データセットの権限の変更や、データセットのバージョン対応登録などがあります。

This operation is not valid for a history table(この操作は履歴テーブルには有効ではありません)(-432)

履歴テーブルでは、編集などの一部の操作を実行できません。

ヒントヒント:

履歴テーブルの名前には、末尾に _h が付いています。

This SDE server does not support this client or operation(この SDE サーバは、このクライアントまたは操作をサポートしません)(-88)

クライアント アプリケーションまたは要求された操作が、使用している ArcSDE ジオデータベースのリリースでサポートされていません。サポートされている Esri クライアントのリリースについては、Esri Resource Center をご参照ください。サードパーティのアプリケーションについては、アプリケーションの開発元にお問い合わせください。

This table has not been enabled for archiving operations(このテーブルでは履歴管理が有効ではありません)(-414)

指定したテーブルで履歴管理を有効にする必要があるため、指定された操作を実行できません。テーブルの履歴管理を有効にして、もう一度やり直してください。

注意注意:

テーブルの履歴管理を有効にするには、テーブルをバージョン対応登録する必要があります。

Unable to create logfile system tables. User perhaps lacks permissions or resources to create tables(ログ ファイル システム テーブルを作成できません。ユーザにテーブルを作成するための権限またはリソースがない可能性があります)(-288)

共有ログ ファイルを使用している場合、ログ ファイル テーブルが作成をトされる閾値を超える選択セットを最初に作成したときに、データベースにログ ファイル テーブルを作成するための権限がユーザには必要です。ユーザがログ ファイル テーブルを作成した後は、必要に応じてユーザの CREATE TABLE 権限を取り消すことができます。

スタンドアロン ログ ファイルを使用している場合は、データベースにログ ファイル テーブルを作成する権限が常にユーザに必要です(権限を取り消すことはできません)。

temp_db に作成されないセッションベースのログ ファイルを使用している場合も、ユーザはデータベースにテーブルを作成できる必要があります。

セッションベースのログ ファイルを使用している場合は、セッションベースのログ ファイルのテーブルとインデックス用に十分な領域を設定する必要もあります。これらの領域が足りない場合も、このエラー メッセージが表示されます。

Unique indexes can't be specified for multiversion tables(マルチバージョン対応テーブルには一意なインデックスを指定できません)(-195)

一意なインデックスを含むテーブルをバージョン対応登録しようとすると、このエラー メッセージが表示されて失敗します。この操作は許可されていません。

テーブルをバージョン対応登録した後に、一意性制約をベース テーブルに設定することは可能です。ただし、これは推奨されません。バージョン対応データセットのデータを編集した後にデータベースを圧縮する場合は、差分テーブルからの変更がベース テーブルに書き込まれます。圧縮によりベース テーブルにデータが書き込まれ、制約が破損した場合は、圧縮が失敗します。

Oracle のユーザ スキーマ ジオデータベースに固有のエラー

Oracle の ArcSDE ジオデータベースでは、ArcSDE 管理者権限を付与されたユーザは各自のスキーマにジオデータベースを作成できます。マスタ ジオデータベース(SDE ユーザのスキーマにあるジオデータベース)がすでに存在している必要があります。ユーザ スキーマ ジオデータベースはマスタ ジオデータベースに依存し、マスタ ジオデータベースは依存関係のあるすべてのユーザ スキーマ ジオデータベースを管理します。

次の表に、ユーザのスキーマにあるジオデータベースに関連するエラーを示します。

エラー テキストおよび番号

説明

The layer is already registered in another instance(レイヤはすでに他のインスタンスに登録されています)(-419)

指定されたレイヤまたはフィーチャクラスは、すでに別のユーザのスキーマに登録されています。したがって、別のスキーマに登録することはできません。

The schema already exists in the master instance(スキーマがすでにマスタ インスタンスに存在しています)(-417)

マスタ ジオデータベースの INSTANCES ArcSDE システム テーブルには、別のスキーマに作成された各ジオデータベースのレコードが存在しています。作成可能なジオデータベースは、ユーザ スキーマにつき 1 つに限られます。したがって、指定したスキーマのジオデータベースに対してレコードがすでに存在している場合は、このエラー メッセージが表示され、ジオデータベースが作成されません。

The table is already registered in another instance(テーブルはすでに別のインスタンスに登録されています)(-420)

指定されたテーブルは、すでに別のユーザのスキーマに登録されています。テーブルは 1 つのスキーマにしか登録できません。

There are dependent columns of this object type(このオブジェクト タイプの依存関係を持つ列があります)(-464)

別のユーザ スキーマに登録された ST_Geometry データ タイプを含むテーブルがあるため、マスタ SDE ジオデータベースは削除できません。

ST_Geometry タイプの定義は、マスタ SDE ジオデータベースに格納されます。したがって、Oracle データベースに依存関係を持つ列がある間は削除することができません。

There are user connections either to the ArcSDE Master instance or other project instances(ArcSDE マスタ インスタンスまたはその他のプロジェクト インスタンスへのユーザ接続が存在します)(-463)

Oracle インスタンスに SDE マスタ ジオデータベースまたは他のユーザが所有するジオデータベースへのアクティブな接続が存在します。実行しようとした操作(ジオデータベースのアップグレードやジオデータベースの削除)を完了するには、他の接続が存在してはなりません。

sdemon コマンドに users または users_long 操作を指定して実行し、接続しているユーザを特定してください。

There exist project instances dependent on the Master ArcSDE instance.(マスタ ArcSDE インスタンスに依存するプロジェクト インスタンスが存在します。)(-461)

他のユーザのスキーマの少なくとも 1 つに、マスタ SDE ジオデータベースに依存するジオデータベースが含まれています。このため、マスタ ジオデータベースを削除できません。

This operation is only valid for the master (SDE) instance(この操作はマスタ(SDE)インスタンスのみで有効です)(-423)

実行しようとした操作は、ユーザ スキーマ ジオデータベースでは実行できません。このような操作には、ジオデータベース内でのユーザ スキーマ ジオデータベースの作成、ST_Raster タイプのインストール、ユーザ スキーマ ジオデータベースに接続されている際の ArcSDE サービスの停止などがあります。

ArcSDE ジオデータベースのアップグレードに固有のエラー

次の表に、アップグレードに固有の ArcSDE エラーを示します。ジオデータベースのアップグレード中に他のエラー メッセージが返される場合もありますが、それらのエラーはデータベースまたはクライアント アプリケーションから返されたものであるか、アップグレード以外の他の状況でも表示される場合があります。

エラー テキストおよび番号

説明

Active connections found during upgrade(アップグレード中にアクティブな接続が見つかりました)(-472)

アップグレードを試みたときに、ジオデータベースへのアクティブな接続が 1 つ以上見つかりました。ジオデータベースへのアクティブな接続が存在する場合は、アップグレードを続行できません。アップグレードに使用する接続を除く、すべてのジオデータベースへの接続を閉じてから、もう一度やり直してください。

The geodatabase is not accepting connections while the instance is being upgraded. If you suspect you have mistakenly encountered this error, please speak with your geodatabase administrator.(インスタンスのアップグレード中であるため、ジオデータベースは接続を受け入れません。このエラーが誤りである疑いがある場合には、ジオデータベース管理者にお問い合わせください。)(-481)

ジオデータベースは現在、アップグレードを実行するために一時停止しています。したがって、アップグレード処理が完了するまで、ジオデータベースへの新しい接続を確立することはできません。


7/10/2012