シンボルの構成
ArcGIS for SharePoint には、ArcGIS Mapping シンボルと呼ばれるドキュメント ライブラリが用意されています。このドキュメント ライブラリは JavaScript Object Notation(JSON)に基づいて、Map Web パーツ シンボル ギャラリーに表示するシンボル セットを定義します。このライブラリ内のドキュメントは編集、追加、削除が可能です。
ArcGIS Mapping シンボルのコンテンツ タイプ
ArcGIS Mapping シンボル ライブラリは次の 2 つのコンテンツ タイプをサポートしています。
- シンボル ドキュメント - このコンテンツ タイプは、ArcGIS Mapping シンボル ドキュメント ライブラリに保存されるファイルのうち、JSON シンボルを含むファイルを対象としています。
- シンボル ドキュメントのリンク - このコンテンツ タイプは、ArcGIS Mapping シンボル ドキュメント ライブラリ以外で管理されている JSON ファイルへリンクするときに使用します。複数のサイト コレクションで 1 つのシンボル ファイルを共有する場合に役立ちます。
ArcGIS Mapping シンボル ドキュメント ライブラリの表示方法
ArcGIS for SharePoint の他の構成リストやライブラリと同様、[サイトの設定] ページにある ArcGIS for SharePoint Administration のリンクを使用すれば ArcGIS Mapping シンボル ライブラリを簡単に表示できます。表示方法は、次の手順に従います。
- [サイトの操作] メニューを開いて [サイトの設定] をクリックし、[サイトの設定] ページへ移動します。
- [ArcGIS for SharePoint Administration] の下に表示される [シンボル] リンクをクリックします。
シンボル ドキュメントの追加
シンボルを追加するには、次の手順に従います。
- 何らかのテキスト エディタを使用して、JSON シンボル セットを作成します。
- ArcGIS Mapping シンボル ドキュメント ライブラリで [ドキュメントの追加] をクリックします。[ドキュメントのアップロード] ダイアログ ボックスが表示されます。
- [参照] ボタンをクリックして新しいシンボル セットを選択し、[OK] をクリックします。
- プロパティ ダイアログ ボックスで、コンテンツ タイプ、表示名、ジオメトリ タイプを選択し、[保存] をクリックします。新しいドキュメントが ArcGIS Mapping シンボル ライブラリに追加されます。これで、同じサイト コレクション内の ArcGIS Map Web パーツを使用する際、この新しいシンボル ギャラリーのシンボル レイヤに適用できます。

シンボル ドキュメントへのリンクを追加
シンボル ドキュメントへのリンクを追加するには、次の手順に従います。
- ArcGIS Mapping シンボル ライブラリへ移動し、[ドキュメント] タブをクリックします。
- [新しいドキュメント] ボタンをクリックし、[シンボル ドキュメントのリンク] を選択します。[ドキュメント リンク] ページが表示されます。
- シンボル ドキュメントの名前と URL を指定し、[OK] をクリックします。[編集] フォーム ダイアログが表示されます。
- 表示名を指定し、適切なジオメトリ タイプを選択して [保存] をクリックします。ArcGIS Mapping シンボル ライブラリにリンクが追加されます。これで、同じサイト コレクション内の ArcGIS Map Web パーツを使用する際、リンクされているシンボル ドキュメントのシンボルをレイヤに適用できます。
シンボル ドキュメントの削除
シンボル ドキュメントを削除するには、次の手順に従います。
- ArcGIS Mapping シンボル ライブラリへ移動し、削除するドキュメントの横にあるチェックボックスをオンにします。
- リボンの [ドキュメント] タブで [ドキュメントの削除] をクリックします。確認のメッセージが表示されます。
- [OK] をクリックします。選択したファイルまたはリンクがドキュメント ライブラリから削除されます。この場合、同じサイト コレクションに属する ArcGIS Map Web パーツのシンボル ギャラリーからシンボル ドキュメントが削除されます。

シンボル セットの作成
ArcGIS Map Web パーツ シンボル ギャラリーで使用されるすべてのファイルは、シンボル セットを含む JSON ファイルです。シンボル ギャラリーで使用する JSON シンボル セットを作成する場合、各 JSON ファイルに追加できるのはいずれか 1 つのタイプのシンボル(マーカー シンボル、塗りつぶしシンボル、またはライン シンボル)だけであることに注意してください。これらのシンボル タイプについて簡単に説明します。
- マーカー シンボル - グラフィックス レイヤにポイントやマルチポイントを描画するときに使用します。マーカー シンボルを作成するには、シンプル マーカー シンボルまたはピクチャ マーカー シンボルを使用します。
- 塗りつぶしシンボル - グラフィックス レイヤにポリゴン フィーチャを描画するときに使用します。塗りぶつしには、単色、斜線、画像があります。さらに必要であれば、ライン シンボルによって定義されるアウトラインを追加することもできます。塗りつぶしシンボルを作成するには、シンプル塗りつぶしシンボルまたはピクチャ塗りつぶしシンボルを使用します。
- ライン シンボル - グラフィックス レイヤにライン フィーチャを描画するときに使用します。ライン シンボルを作成するには、シンプル ライン シンボルを使用します。
JSON シンボルの詳細については、「ArcGIS Server REST API」、および「ArcGIS API for JavaScript」のシンボル セクションをご参照ください。
最も簡単なのは、標準のシンボル セットをテンプレートとして使用する方法です。
マーカー シンボル
マーカー シンボルは、マップ上にポイント フィーチャを描画するときに使用します。次のサンプルを参考にしてマーカー シンボルを作成してください。マーカー シンボルの詳細については、ArcGIS Server REST API ドキュメントをご参照ください。
- シンプル マーカー シンボル - ポイントをシンプルな形状(円など)として表示する場合に使用します。さらに必要であれば、ライン シンボルによって定義されるアウトラインを追加することもできます。シンプル マーカー シンボルを作成するには、タイプとして「esriSMS」を設定し、ID、スタイル、カラー、サイズの各プロパティを指定します。シンプル マーカー シンボルのスタイル プロパティの定数には、esriSMSCircle、esriSMSCross、esriSMSDiamond、esriSMSSquare、esriSMSX(バツマーク)があります。
{ "id":"Square","symbol": { "type": "esriSMS", "style": "esriSMSSquare", "color": [76,115,0,255], "size": 8, "angle": 0, "xoffset": 0, "yoffset": 0, "outline": { "color": [152,230,0,255], "width": 1 } } }
- ピクチャ マーカー シンボル - 画像を使用してポイント フィーチャを表示する場合に使用します。ピクチャ マーカー シンボルを作成するには、タイプとして「esriPMS」を設定し、ID、URL、幅、高さの各プロパティを指定します。
{ "id":"Hiking","symbol": { "type" : "esriPMS", "url" : "/_layouts/ESRI.ArcGIS.Mapping.SharePoint/Images/MarkerSymbols/OutdoorRecreation/Hiking.png", "contentType" : "image/png", "color" : null, "width" : 19.5, "height" : 19.5, "angle" : 0, "xoffset" : 0, "yoffset" : 0 } }
塗りつぶしシンボル
塗りつぶしシンボルは、マップ上にポリゴン フィーチャを描画するときに使用します。塗りつぶしシンボルには、単色、斜線、画像があります。さらに必要であれば、ライン シンボルによって定義されるアウトラインを追加することもできます。次のサンプルを参考にして、塗りつぶしシンボルを作成してください。塗りつぶしシンボルの詳細については、ArcGIS Server REST API ドキュメントをご参照ください。
- シンプル塗りつぶしシンボル - 単色、透明、または数種類のうちいずれかのクロス ハッチ パターンを適用してポリゴンを表示するときに使用します。さらに、ライン シンボルによって定義されるアウトラインを追加することもできます。シンプル塗りつぶしシンボルを作成するには、タイプとして「esriSFS」を設定し、ID、スタイル、カラーの各プロパティを指定します。
{ "id":"SolidFill","symbol": { "type": "esriSFS", "style": "esriSFSSolid", "color": [115,76,0,255], "outline": { "type": "esriSLS", "style": "esriSLSSolid", "color": [110,110,110,255], "width": 1 } } }
- ピクチャ塗りつぶしシンボル - 画像の繰り返しパターンを適用してポリゴン フィーチャを表示する場合に使用します。さらに、ライン シンボルによって定義されるアウトラインを追加することもできます。ピクチャ塗りつぶしシンボルを作成するには、タイプとして「esriPFS」を設定し、ID、URL、アウトライン、幅、高さの各プロパティを指定します。
{ "id":"PictureFill","symbol": { "type" : "esriPFS", "url" : "images/sand.png", "contentType" : "image/png", "color" : null, "outline" : { "type" : "esriSLS", "style" : "esriSLSSolid", "color" : [110,110,110,255], "width" : 1 }, "width" : 63, "height" : 63, "angle" : 0, "xoffset" : 0, "yoffset" : 0, "xscale" : 1, "yscale" : 1 } }
ライン シンボル
マップ上にライン フィーチャを表示する場合、またはポリゴン シンボルのアウトラインを指定する場合は、ライン シンボルを使用します。次のサンプルを参考にしてライン シンボルを指定してください。ライン シンボルの詳細については、ArcGIS Server REST API ドキュメントをご参照ください。
- シンプル ライン シンボル - 実線、または標準で用意されているダッシュとドットのパターンを指定できます。シンプル ライン シンボルを作成するには、タイプとして「esriSLS」を設定し、ID、スタイル、カラー、幅の各プロパティを指定します。シンプル ライン シンボルのスタイル プロパティの定数には、esriSLSDash、esriSLSDashDotDot、esriSLSDot、esriSLSNull、esriSLSSolid があります。
{ "id" : "BasicLineSymbol_Green_5", "symbol" : { "type" : "esriSLS", "style" : "esriSLSSolid", "color" : [0,128,0,255], "width": 5 } }