ArcGIS Map Web パーツの拡張

ArcGIS for SharePoint では、アドインを作成することによって ArcGIS Map Web パーツのカスタム機能を開発できます。アドインは、Map Web パーツを操作するためのコマンドやマップ ビヘイビアが含まれた Silverlight のアセンブリです。Map Web パーツには ArcGIS Extensibility SDK for Silverlight に含まれる、軽量で柔軟性があり、拡張可能なアプリケーション プログラミング インタフェース(API)が用意され、エクステンション作成に役立てることができます。この API を使用して、マップおよび選択されたレイヤにアクセスでき、Silverlight FrameworkElement を含む Map Web パーツ 内にダイアログ ボックスを表示することも可能です。

注意注意:

ArcGIS Extensibility SDK for Silverlight v2.4 は ArcGIS API for Silverlight v2.4 をベースにしています。

拡張 API は Map Web パーツを操作するシンプルなインタフェースを提供する一方、アドインに追加できる機能には制限がありません。アドインでは、ArcGIS Viewer for Silverlight、ネイティブの Silverlight API などの Silverlight ライブラリを利用できます。マップとレイヤの操作、Silverlight ユーザ インタフェース(UI)の表示、コンポーネントを構成可能に設定、ページ上の他の Silverlight コンポーネントや JavaScript コンポーネントの操作、Web サービス(SharePoint の Web サービスや ArcGIS Server の Web サービス)の呼び出しなど、さまざまな処理を実行できます。

アドインを記述した後、それを Map Web パーツに追加する工程もいたって簡単です。コンパイルした Silverlight アプリケーション(*.xap)ファイルを ArcGIS Mapping Extensions ライブラリに追加するだけです。これで、デザイン担当者が同じサイト コレクション内の Map Web パーツを編集する際、操作の容易な UI を使用して、作成したエクステンションを含むツールやビヘイビアを追加できます。追加されたツールは、デザイン担当者が指定したラベルやアイコンと共に、リボン上のボタンとして表示されます。ボタンをクリックすると、それに関連付けられているコマンドが実行されます。追加されたビヘイビアは Map Web パーツの読み込み時に有効となり、シンプルなダイアログ ボックスで管理できます。

Map Web パーツにアドインを追加するには、次の手順に従います。

  1. 必要に応じて「ツールの作成」および「マップ ビヘイビアの作成」を参照し、アドインを作成します。
  2. [サイトの操作] メニューを開いて [サイトの設定] をクリックし、[サイトの設定] ページへ移動します。
    メニューで [サイトの設定] を選択
  3. [ArcGIS for SharePoint Administration] の下に表示される [エクステンション] をクリックします。
    [エクステンション] ハイパーリンク
  4. [ドキュメントの追加] をクリックします。[ドキュメントのアップロード] ダイアログ ボックスが表示されます。
  5. [参照] ボタンをクリックして、[アップロードするファイルの選択] ダイアログ ボックスを開きます。
  6. 目的のアドインを含む *.xap ファイルを選択して、[開く] をクリックします。
    [アップロードするファイルの選択] ダイアログ ボックス
    選択した *.xap ファイルがライブラリへアップロードされます。アドインのアップロードが完了すると、同じサイト コレクションの ArcGIS Map Web パーツにツールを追加する際、そのアドイン パッケージ内のツールとビヘイビアを使用できるようになります。

6/8/2012