個別値レンダリング

個別値レンダリングを使用してレイヤをシンボル化すると、シンボルの構成が可能になります。各種レイヤとその機能については、「レイヤ タイプ」をご参照ください。

個別値について

データ セット内の特定のフィールドや属性で、他と重複しない一意な値を「個別値」といいます。たとえば、データ セットに STATE_NAME フィールドがあり、{ワシントン、ワシントン、ワシントン、モンタナ、コネティカット、コネティカット、コネティカット、フロリダ、オクラホマ、オクラホマ} という値が入力されているとします。この場合、{ワシントン、モンタナ、コネティカット、フロリダ、オクラホマ} が有効な個別値セットとなります。このように、個別値セットには重複する値が含まれません。個別値レンダリングは、個別値セットにそれぞれシンボルを割り当てます。

たとえば、建物レイヤで、各建物の土地区画を指定する属性が設定されているとします。それぞれの土地区画に基づいて建物をシンボル表示する場合は、個別値レンダリングを使用し、住宅地に黄色シンボル、工業地に紫色シンボル、商業地に青色シンボルなどを割り当てます。

個別値レンダリングの構成

ArcGIS Map Web パーツ では個別値レンダリングをレイヤに簡単に適用できます。次の手順に従います。

  1. [マップ コンテンツ] パネルで目的のレイヤを選択します。詳しい手順は、「マップ コンテンツ パネル」をご参照ください。
  2. リボンの [シンボル] タブで [レンダラ] ドロップダウン メニューを開き、[個別値] を選択します。
    [レンダラ] ドロップダウン メニューで [個別値] を選択
  3. 次の手順で個別値レンダリングを構成します。
    • 属性を変更する - シンボルの基になるフィールドを変更するには、[属性] ドロップダウン メニューを開いて使用するフィールドを選択します。
      [属性] ドロップダウン メニューを開く
    • 配色を変更する - 標準の配色をレンダラに適用するには、リボンの [配色] ボタンをクリックし、表示されるリストから配色を選択します。
      [配色] メニューを開く

      配色がどのように適用されるかは、選択したレイヤのジオメトリ タイプによって異なります。

      • ポリゴン レイヤの場合、指定した色でポリゴンが塗りつぶされます。
      • ライン レイヤの場合、指定した色でラインが描画されます。
      • ポイント レイヤの場合、選択したポイント シンボルに指定した色が適用されます。ピクチャ シンボルには色が適用されません。
    • 個別値を構成する - 個別値を変更するためのオプションは [スキーマ オプション] ダイアログ ボックスにあります。リボンの [シンボル] タブで [スキーマ オプション] ボタンをクリックします。
      [スキーマ オプション] ボタン

      [スキーマ オプション] ダイアログ ボックスが表示されます。

      [スキーマ オプション] ダイアログ ボックス

      • レンダラと属性を変更する - リボンのドロップダウン メニューと同様、レンダラと属性を変更するには、ダイアログ ボックスの [レンダラ] ドロップダウン メニューと [属性] ドロップダウン メニューを使用します。
      • 配色を変更する - リボンと同様、[スキーマ オプション] ダイアログ ボックスで配色を選択できます。そのためには、[配色] リストで目的の配色を選択します。
        [配色] リスト
      • 値のシンボルを選択する - 特定の値のシンボルを指定するには、値の左側にあるシンボルをクリックするか、右側にある下向き矢印をクリックします。シンボル選択パレットで使用するシンボルを選択します。
        シンボル選択ダイアログ ボックス
      • 値のシンボルを変更する - 値に割り当てられているシンボルを変更するには、ダイアログ ボックスの右側で目的の値を選択します。次に、同じダイアログ ボックスの [現在のシンボル] セクションにあるコントロールを使用して、シンボルのサイズ、色、透過性を調整します。
        注意注意:

        オプションとして表示されるサイズと色は、選択したレイヤのジオメトリ タイプによって異なります。シンボルのサイズと色を指定する方法については、「単一シンボルのレンダリング」をご参照ください。透過表示スライダの数も、選択したレイヤのジオメトリ タイプによって異なります。ライン レイヤとポイント レイヤの場合、使用できるスライダは 1 つだけです。この場合、そのスライダの透過表示設定がシンボル全体に適用されます。ポリゴン レイヤでは両方のスライダを使用できます。上側のスライダではシンボルの塗りつぶしの透過度を指定し、下側のスライダではシンボルの枠線の透過度を指定します。

      • 値を追加または削除する - レイヤに表示される個別値は自動的に決定されますが、ユーザが自分で値を追加したり、削除したりすることもできます。たとえば、データ セットに新しい値が増えることがわかっている場合は、それらの値を追加します。また、特定の値のフィーチャがマップに表示されないようにする場合は、それらの値を削除します。値を追加するには、[値の編集] テキスト ボックスに必要な値を入力し、[追加] ボタンをクリックします。値を削除するには、ダイアログ ボックスの右側で目的の値を選択し、[削除] ボタンをクリックします。

6/8/2012