独自の ArcGIS Server AMI の作成
ArcGIS Server AMI(Amazon Machine Image)または EGDB(エンタープライズ ジオデータベース)AMI を導入した後は、データをアップロードして、独自のサービスやアプリケーションを追加します。コンピュータのカスタマイズが完了したら、コンピュータの現在の状態を表す独自の AMI を作成することができます。このカスタム AMI は、クラウドベース環境をスケール アウトするときに不可欠です。
カスタム AMI を使用して、ArcGIS Server の複数の同一の EC2 インスタンスを起動し、Amazon ELB(Elastic Load Balancer)の下で接続できます。AMI の作成は、インスタンスを終了したり、何らかのリスクが伴うことを試みたりする必要がある場合に、コンピュータの構成をバックアップするよい方法でもあります。
カスタム AMI を作成すると、それまでにアタッチしていた EBS(Elastic Block Store)ボリュームがある場合はすべてコピーされます。これにより、カスタム AMI の導入時の費用が影響を受けることに注意してください。たとえば、現在の EC2 インスタンスに 100 GB の EBS ボリュームがアタッチされているとします。このインスタンスからカスタム AMI を作成して 5 回導入した場合、5 つの新しい EC2 インスタンスに加えて 5 つの 100 GB の EBS ボリュームの料金が請求されます。
独自の AMI を作成するには、次の手順を使用します。
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カスタム AMI に作成するとおりに、EC2 インスタンスおよびアタッチする EBS ボリュームを構成します。
注意:
カスタム AMI の作成では、EC2 インスタンスの現在の状態の厳密なコピーが作成されます。続行する前に、Web ブラウザの Cookie や一時ファイルなどの保存されている情報を含めたすべての個人情報を EC2 インスタンスから削除してください。
- インスタンスからログアウトしますが、インスタンスの停止や終了はしないでください。
- AWS Management Console で、[Amazon EC2] タブをクリックしてから [Instances] をクリックします。
- カスタム AMI を作成する元となるインスタンスを右クリックして、[Create Image (EBS AMI)] をクリックします。
- 簡単に識別できる名前を [Image Name] に入力し、必要に応じて [Image Description] に説明テキストを入力します。
- [Create This Image] をクリックします。
- 表示されるメッセージ ボックスを確認してから、[View pending image] をクリックします。AMI が作成される様子を見ることができます。AMI の作成にはしばらく時間がかかります。少なくとも 20 分はかかると考えてください。追加のアプリケーションやデータを多数インストールしていた場合はさらに長くなります。コンソールを終了してから戻った場合は、いつでも [Amazon EC2] タブの [AMIs] をクリックして AMI の状態を確認できます。
カスタム AMI からインスタンスを起動する方法は、ArcGIS Server AMI からインスタンスを起動する方法と同じですが、[Request Instances Wizard] の最初のページで [My AMIs] タブをクリックして、カスタム AMI を選択します。リストに多数の AMI がある場合は、AMI の作成時に入力したイメージ名が表示される [Name] フィールドを使用して自分の AMI を識別できます。

ArcGIS Server で作成した AMI は個人使用が目的であり、Amazon 上で独自の ArcGIS Server 環境を構成する目的でのみ許可されています。カスタム AMI の再配布や第三者との共有はできません。