サービスの外部ユーザへの公開

ArcGIS Server をインターネット上で公開する前に、いくつかの構成タスクを実行する必要があります。Services Directory 内のリンクの一部はデフォルトで内部 URL をポイントするため、以下に説明する変更を適用しない限り、インターネット ユーザには無効なリンクとして示されます。さらに、以下の変更を適用しないと、ArcMap ユーザが ArcGIS.com からサービスへアクセスしようとしても、表示されない場合があります。

GIS サービスを外部ユーザが使用できるようにするには、以下の操作を行う必要があります。

手順:

1. REST の構成ファイルの外部 SOAP URL および REST API リファレンスを更新する
2. サーバ ディレクトリの仮想ディレクトリを更新し、外部 URL を使用するようにする

REST の構成ファイルを外部 SOAP URL および REST API リファレンスで更新する

Services Directory を外部ユーザのアクセス用に設定するには、REST の構成ファイルに指定されている SOAP URL を外部 URL に変更する必要があります。SOAP URL は、Services Directory 内のさまざまなリンク（ArcMap や ArcGIS Explorer で表示させるためのリンクや、その他の [サポートするインタフェース] リンクなど）の生成に使用されます。SOAP URL を変更することで、外部の ArcGIS Desktop および ArcGIS Explorer ユーザは、ArcGIS.com の [Open in ArcGIS Desktop] からサービスにアクセスすることも可能になります。

さらに、Services Directory ヘルプおよび REST API リファレンスの URL を、外部ユーザがアクセスできるように更新する必要があります。

REST の構成ファイルの更新

ArcGIS Server Manager では、REST ハンドラをエクスポートすることによって REST 構成ファイルを更新できます。REST ハンドラをエクスポートするときに必要な入力の 1 つは、SOAP URL です。この入力では外部からアクセスできる SOAP URL を指定し、生成された WAR ファイルを任意のサーブレット エンジンに展開します。

または、すでに展開済みの REST サービスの構成ファイルを編集する場合は、次の手順に従います。

手順:

1. テキスト エディタで、server.properties ファイルを開きます。このファイルは、WEB-INF\classes\server.properties というパスの REST WAR ファイルに格納されています。
2. com.esri.rest.SOAP_URL プロパティを、外部からアクセスできるアドレスに更新します。例:com.esri.rest.SOAP_URL=http://externalserver.mydomain.com/arcgis/services
3. com.esri.rest.SOAP_HTTPS_URL プロパティを、外部からアクセスできるアドレスに更新します。例:com.esri.rest.SOAP_HTTPS_URL=https://externalserver.mydomain.com/arcgis/services
4. 編集したファイルを保存して閉じます。
5. テキストエディタで、rest-config.properties ファイルを開きます。このファイルは、WEB-INF\classes\resources\rest-config.properties というパスの REST WAR ファイルに格納されています。
6. base.url プロパティを、外部からアクセスできるアドレスに更新します。例:base.url=http://externalserver.mydomain.com:port/arcgis/sdk/rest
7. 編集したファイルを保存して閉じます。
8. アプリケーション サーバを再起動します。

サーバ ディレクトリの仮想ディレクトリを更新し、外部 URL を使用するようにする

ArcGIS Server の出力ディレクトリ、ジョブ ディレクトリ、およびキャッシュ ディレクトリに関連付けられている仮想ディレクトリは、外部からアクセスできる URL を使用する必要があります。既存のサーバ ディレクトリの仮想ディレクトリを編集するか、または仮想ディレクトリ用の外部 URL を持つ新しいサーバ ディレクトリを作成することができます。仮想ディレクトリを設定したら、すべてのサービスがその仮想ディレクトリを使用するように設定されていることを確認してください。