ST_Raster 値の統計情報の削除

状況によっては、ST_Raster 値から統計情報を削除することがあります。たとえば、ラスタ データを色補正した場合、ST_Raster 値にラスタ統計情報が存在すると、ArcMap でのレンダリング時に ArcGIS Desktop はラスタ データをストレッチします。色補正したラスタをストレッチすると、色がゆがんで見えます。

ArcGIS Desktop のストレッチを無効にすることもできますが、色補正されたデータを表示するたびにこの操作が必要になります。これを避けるには、色補正されたラスタからラスタ統計情報を削除します。統計情報が存在しない場合、レンダラはデータをストレッチしません。

ラスタ統計情報を削除するには、ST_Raster の deleteStats 関数を使用します。

手順:
  1. canyons テーブルの name 列の値が box と等しい行にあるラスタ値からラスタ統計情報を削除します。

    Oracle

    UPDATE CANYONS t
    SET raster = t.raster.deleteStats()
    WHERE NAME = 'BOX';

    PostgreSQL

    UPDATE canyons
    SET raster = deleteStats(raster)
    WHERE name = 'box';

    SQL Server

    UPDATE canyons
    SET raster = raster.deleteStats()
    WHERE name = 'Box';

関連項目


3/6/2012