印刷タスク
印刷タスクを使用すると、選択したタスク結果とともにマップを印刷できます。Web アプリケーションからタスクを呼び出すと、印刷用ダイアログ ボックスが表示され、マップのタイトルの入力、マップのサイズと品質の設定、マップの下に印刷するタスク結果の選択を行うことができます。印刷ページを作成するためのボタンをクリックすると、新しいブラウザ ウィンドウに印刷ページのプレビューが表示されます。これで、利用可能なプリンタへ印刷することができます。
Manager のデフォルト設定を変更する場合を除き、印刷タスクを実行するために Manager で構成を行う必要はありません。たとえば、デフォルトのマップ タイトルを変更し、印刷する凡例アイテムを選択することができます。
Manager で印刷タスクを追加および構成するには、次のガイドラインに従います。
- Manager で Web アプリケーションを作成または編集する際に、[タスク] ページで [タスクの追加] オプションを選択し、タスク リストに印刷タスクを追加します。[印刷] タスクをクリックし、[構成] をクリックすると、印刷タスクの構成ダイアログ ボックスが表示されます。
- [一般] タブで、必要に応じて [タスク名] を変更します。この名前は、アプリケーションのメニュー バーで利用可能なタスクのリストに表示されます。印刷プレビュー ページを作成するためにクリックするボタンに表示される [ボタンの文字列] も変更することができます。
- [設定] タブは、印刷ページのデフォルト設定を決定します。エンド ユーザは、印刷タスクを実行するときにこれらの設定の一部を変更できます。その他の設定は、サーバ管理者しか変更できません。
- [タイトル] では、デフォルトでページ上部に印刷される内容を指定します。ユーザはこの設定を変更できます。
- [マップのサイズ] では、マップのデフォルトのサイズを指定します。ユーザは印刷タスクの実行中でも選択リストからサイズを選択できます。標準のサイズは、[小](3 インチ x 3 インチ)、[中](5 インチ x 5 インチ)、および [大](7 インチ x 7 インチ)と対応します。これらのサイズ(単位を含む)は、開発者ヘルプで説明されているようにカスタマイズできます。
- [結果のみ印刷(マップなし)] オプションでは、タスク結果が存在する場合に、デフォルトでタスク結果だけを印刷するかどうかを設定します。ユーザは印刷タスクの実行中にこの設定を変更できます。
- [マップの品質] 設定では、マップ イメージの品質を指定します。[ドラフト] に設定すると、マップは 96 dpi で印刷されます。画面でプレビューするときはこれで十分ですが、印刷するときは最適な品質が得られません。[標準] に設定すると、マップは 200 dpi で印刷されます。[標準] 設定では、印刷されたマップの品質は高くなりますが、印刷プレビューで表示するときは、高解像度イメージの内挿が原因で、品質が低くなることがあります。ユーザは印刷タスクの実行中にこの設定を変更できません。
- [保持]の設定では、印刷されたマップでユーザに表示されるマップ縮尺またはマップ範囲が維持されるかどうかを選択できます。印刷用の高解像度マップを生成するには、これらのプロパティのいずれかのみを維持できます。マップ縮尺を維持する場合、アプリケーションでの現在のマップ縮尺でマップが印刷ウィンドウに表示されます。一方、マップ範囲を維持する場合、アプリケーションでの現在のマップ範囲が印刷ウィンドウに表示されますが、縮尺は変わることがあります。デフォルトでは、マップ縮尺が維持されるように設定されています。ユーザは印刷タスクの実行中にこの設定を変更できません。
- [マップ エレメント] タブでは、印刷されたページに表示されるアイテムを設定します。縮尺記号、方位記号、および凡例を含めることができます。また、凡例で表示または非表示にするレイヤと、印刷する列の数も設定することができます。凡例で非表示にされたレイヤは、マップに表示されません。このオプションは、マップに含まれているレイヤの数が多く、そのうち特定のレイヤだけを凡例に追加する必要がある場合に役立ちます。
Visual Studio または Visual Web Developer Express で、完成されたアプリケーションを、幅の設定、品質の設定、方位記号の設定などの印刷タスクのプロパティをより細かく制御できるように編集することができます。ただし、これらのプロパティは作成する Web アプリケーションごとに設定する必要があります。
印刷タスクは、デフォルト値を構成 ファイルに格納します。このため、これらの値を独自の値に置き換えたい場合は、構成 ファイルをテキスト エディタで編集します。それ以降に新しく作成されたアプリケーションは、新しいデフォルト値を使用するようになります。
構成 ファイルは <ArcGIS インストール先>/DotNet フォルダにある ESRI.ArcGIS.ADF.Tasks.dll.config という名前のファイルです。表示されるページサイズや印刷品質の名前(Small、Draft など)を変更するには、Name という新しい属性を追加する必要があります。これにより、ローカライズ目的でリソース ファイルに格納されている現在のデフォルト値が上書きされます。たとえば、ページ サイズに Name 属性を持つエントリを追加すると、次のようになります。
<Size ID="PrintTaskSize0" Name="Small Map" SizeHeight="3.0" SizeWidth="3.0" Unit="Inches" />
ページ サイズと印刷品質を設定する際には、GIS サーバから返すことができる最大画像サイズに制限があることに注意してください。たとえば、ArcGIS Server マップ サービスは、デフォルトでイメージの最大サイズを 2048 x 2048 ピクセルに制限しています。つまり、印刷品質が 200 dpi の 10 インチの四角いマップのサイズは 2000 x 2000 ピクセルになります。印刷タスクのマップ リクエストが GIS サーバの制限を超える場合、サービスによっては印刷できないことがあります。
開発環境で印刷タスクを操作する方法の詳細については、ArcGIS Server 開発者ヘルプの印刷タスクに関するディスカッションをご参照ください。