Manager の Web アプリケーションに対するイメージ サービスの追加について

ArcGIS Server イメージ サービスは、ネットワークおよび Web 環境でラスタ データを効率的に処理できるように設計されています。Manager で Web アプリケーションを作成する際には、イメージ サービスを追加することができます。この追加を行うには、[レイヤの追加] をクリックし、ArcGIS Server に接続して、追加するイメージ サービスを選択します。

イメージ サービスによって、いくつかの追加プロパティが [マップ リソース プロパティ] パネルに表示されます。イメージの圧縮品質を選択し、イメージをグレー スケールとカラー合成のいずれで描画するかを指定することができます。カラー合成イメージを使用する場合、どのバンドを赤、緑、および青の値と関連付けるかを選択できます。

[個別属性] ツールと [メジャー] ツールはイメージ サービスで使用することができず、唯一のレイヤがイメージ サービスである Web アプリケーションには表示されません。

イメージ サービスとその公開方法については、ArcGIS Server ヘルプで「イメージ サービス」をご参照ください。

サポートされるラスタのビット深度

ビット深度(ピクセル深度とも呼ばれます)によって、特定のラスタ ファイルが格納できる値の範囲が決まります。この範囲は、2^n(n はビット深度)の公式に基づきます。たとえば、8 ビット ラスタでは、範囲が 0 ~ 255 の 256 個の個別値を格納することができます。

ビット深度の中には、.NET Web ADF(JPEG、BMP、GIF、PNG)によってサポートされる一般的な Web イメージ形式にエクスポートできないものもあります。このため、8 ビット符号付き、16 ビット符号付き、32 ビット符号なし、32 ビット符号付き、32 ビット浮動小数点のビット深度を持つラスタを Web アプリケーションに追加することはできません。

2 ビットまたは 16 ビット符号なしの深度を使用する場合、Web ADF は、これらの深度でサポートされている唯一の Web イメージである PNG イメージを返すように強制します。

また、4 ビッド カラー マップ(JPEG)、8 ビット カラー マップ(JPEG)、および 8 ビット/3 バンド(GIF)の深度およびイメージ形式の組み合わせは使用できません。

ビット深度の詳細については、ArcGIS Desktop ヘルプの「ラスタ データ セルのビット深度の容量」および「ラスタ データセット形式の技術仕様」をご参照ください。


3/6/2012