.NET Web ADF でのマップ キャッシュのオーバーレイ

.NET Web ADF で別のキャッシュとオーバーレイされるキャッシュを作成するときは、以下の事項に注意する必要があります。

マップの座標系

キャッシュされるマップが同じ座標系であると、最速のパフォーマンスが実現されます。異なる座標系を使用する場合、プライマリ マップ リソース(下記を参照)のキャッシュのみが使用され、サーバはマップのその他すべてのサービスの動的なイメージを生成するため、これらのキャッシュによるパフォーマンス上の効果が損なわれます。

縮尺レベル

2 つのキャッシュの縮尺レベルが一致する場合にのみ、両方のキャッシュによるパフォーマンス上の効果が達成されます。縮尺レベルが異なると(一方のキャッシュには縮尺レベルが存在するが、他方のキャッシュには存在しない場合)は、オーバーレイするイメージをキャッシュから取得することができず、動的に生成する必要があるため、パフォーマンスが低下します。この場合、イメージ品質も低下します。これは、動的イメージを既存の縮尺レベルの 1 つからリサンプリングする必要があるためです。

以下の図では、キャッシュ A が縮尺レベル 3 に存在しません。したがって、.NET Web ADF により、イメージをオーバーレイするための動的イメージが、この縮尺のキャッシュ B から生成されます。

動的イメージがキャッシュの最大または最小の縮尺レベルを超える縮尺に合わせて作成されることはありません。したがって、キャッシュ A に対して、動的イメージは縮尺レベル 5 では生成されません。キャッシュ A は縮尺レベル 5 では表示されず、キャッシュ B からキャッシュされたイメージのみが表示されます。同様に、縮尺レベル 1 ではキャッシュ A のみが表示されます。

イメージ形式

.NET Web ADF で表示されるキャッシュのイメージ形式を選択するとき、次の点に注意してください。

Web アプリケーションでのプライマリ マップ リソースの設定

.NET Web アプリケーションが複数のマップ サービスで構成されている場合、プライマリ マップ リソースはマップの座標系とズーム レベルを提供するサービスを決定します。Manager で Web アプリケーションを構築するとき、[使用する座標系と範囲] ドロップダウン リストが表示されます。このドロップダウン リストで選択したサービスがプライマリ マップ リソースになります。Visual Studio を使って Web アプリケーションを構築する場合、プライマリ マップ リソースはマップ コントロールのプロパティです。以下のプライマリ マップ リソースを設定するためのガイドラインに従います。


3/6/2012