SQL Server に格納されたジオデータベースのモザイク データセット

モザイク データセットには、ラスタ カタログと、ラスタ カタログのオンザフライでの モザイク ビューを定義するプロパティとルールのセットが含まれています。詳細については、「モザイク データセットとは」をご参照ください。

ArcGIS Desktop のモザイク データセット

カタログ ツリーでは、モザイク データセットは次のアイコンで示されます。

モザイク データセット アイコン

SQL Server に格納されているジオデータベースのモザイク データセット名には、データベース名、データセットの所有者の名前、およびモザイク データセット自体の名前が含まれます。

Microsoft SQL Server データベースのモザイク データセット

モザイク データセットに関する情報は、GDB_ITEMS および GDB_ITEMTYPES システム テーブルに格納されます。モザイク データセットを作成するユーザのスキーマに、9 つの追加のテーブルが格納される可能性があります。これらのうち 4 つ(ART テーブル、BND テーブル、CAT テーブル、LOG テーブル)はモザイク データセット作成時に作成され、その他のテーブルはそのテーブルの存在を必要とする初回の操作を実行したときに生成されます。参照されるモザイク データセットには、2 つのテーブル(BND テーブル、LOG テーブル)のみが存在します。

テーブル名の NAME の部分は、モザイク データセットの名前です。モザイク データセットの名前は 22 文字以下で指定する必要があります。

AMD_<NAME>_ART

このテーブルには、このモザイク データセットで使用されたすべてのラスタ タイプの履歴が格納されます。

フィールド名

フィールド タイプ

説明

NULL?

ObjectID

integer

ラスタの一意な ID

NOT NULL

TypeName

nvarchar(50)

ラスタ タイプまたは製品の名前

RasterType

varbinary(max)

特定のラスタ タイプのすべてのプロパティを格納する、シリアライズされたオブジェクト

説明

nvarchar(250)

特定のラスタの追加操作を識別するのに役立つ、ユーザ定義のラスタの説明

FirstUsed

datetime または datetime2

対応するラスタ タイプ オブジェクトを使ってモザイク データセットにラスタが追加された日時を記録します。

このタイム スタンプは、ラスタ タイプがモザイクで最初に使用された日時を示すため変更されません。

LastUsed

datetime または datetime2

このラスタ タイプを使って 1 つまたは複数のラスタが同期された日時を記録します。

このフィールドの値は、対応するラスタ タイプが使用されるたびに変更されます。

LastSynch

datetime または datetime2

ラスタ タイプが最後に同期された日時

AMD_<NAME>_BND

モザイク データセットの境界はフィーチャクラスです。このテーブルは、モザイク データセットの境界(範囲)を定義します。

フィールド名

フィールド タイプ

説明

NULL?

ObjectID

integer

ラスタの一意な ID

NOT NULL

Shape

integer

geometry

geography

ラスタの境界の形状

NOT NULL

AMD_<NAME>_CAT

これはモザイク データセットの背後にあるラスタ カタログです。モザイク処理に関与するラスタ データセットを格納します。

フィールド名

フィールド タイプ

説明

NULL?

ObjectID

integer

データセットの一意な ID

NOT NULL

名前

nvarchar(50)

カタログ アイテムの表示名

Minps

numeric(20,9)

最小ピクセル サイズ

Maxps

numeric(20,9)

最大ピクセル サイズ

Lowps

numeric(20,9)

小さなピクセル サイズ

Highps

numeric(20,9)

大きなピクセル サイズ

カテゴリ

integer

データセット タイプを識別します。0 = Unknown、1 = Primary、2 = ServiceOverview、3 = DerivedRaster、255 = Custom

タグ

nvarchar(20)

関数テンプレートのデータセットを識別し、データセットがパンクロマティック、マルチスペクトル、またはパンシャープンのいずれであるかを示します。

GroupName

nvarchar(20)

特定のオブジェクトに属するデータセット同士をリンクさせるのに使う、グループの名前(たとえば、QuickBird シーンの場合、パンシャープンに関与させる必要があるパンクロマティック ラスタとマルチスペクトル ラスタは、同じグループ名になります。)

ProductName

nvarchar(50)

データ ソースによって提供されるラスタ データの製品名

CenterX

numeric(20,9)

ラスタの最小境界範囲の中心の X 座標

CenterY

numeric(20,9)

ラスタの最小境界範囲の中心の Y 座標

ZOrder

numeric(20)

モザイク データセットのラスタの描画順序を制御します。

SOrder

numeric(20)

ラスタの順序を示します。

シームライン モザイク手法で使用されます。

TypeID

integer

ラスタ タイプ オブジェクトに関する詳細情報を含む、amd_art テーブルのレコードの ObjectID

StereoID

nvarchar(50)

ステレオ ペアの 1 つに関する詳細情報を含む、AMD_<NAME>_STR テーブルのレコードの ObjectID

Itemts

numeric(20.14)

変更されたラスタのタイム スタンプ

基盤となるラスタが変更された場合に、どの概観図を再構築する必要があるかを追跡するために使用されます。

[概観図を構築(Build Overviews)] ジオプロセシング ツールで使用されます。

UriHash

varbinary(max)

ラスタのソースを一意に識別します。

[モザイク データセットの同期(Synchronize Mosaic Dataset)] ツールで使用されます。

Uri

nvarchar(50)

ラスタ データセットの再作成に使用される、シリアライズされた URI(Uniform Resource Identifier)

Shape

integer

geometry

geography

ラスタ データセットの最小境界範囲

ラスタ

integer

st_raster

ラスタ データセットとその関数への参照

AMD_<NAME>_CCA

このテーブルでは色調整に関する情報を格納します。

フィールド名

フィールド タイプ

説明

NULL?

ObjectID

integer

RowID

NOT NULL

AssocObjectID

integer

モザイク データセット カタログの RowID

NOT NULL

名前

nvarchar(256)

ラスタ アイテムの名前

PrestorGammaTableBlob

varbinary(max)

色調整事前ストレッチ カラー マップまたはガンマ マップのバイナリ ラージ オブジェクト

Shape

integer

geometry

geography

ラスタの最小境界範囲

ラスタ

integer

st_raster

ラスタの局地的な平均および局地的な標準偏差

AMD_<NAME>_CSL

このテーブルではモザイク データセットのセル サイズ レベルを格納します。モザイク データセットのセル サイズを指定または計算する際にこのテーブルは作成されます。このテーブル内の情報はセル サイズ レベルの計算時または概観図の定義時に更新され、概観図の生成時に使用されます。

フィールド名

フィールド タイプ

説明

NULL?

ObjectID

integer

データセットの一意な ID

NOT NULL

InstanceID

integer

ラスタ タイプ テーブルに格納されている、対応するセル サイズ レベルに関連付けられたラスタ タイプ インスタンスの ObjectID

LevelID

integer

セル サイズ レベルに関連付けられた ID

CellSize

numeric(20,9)

セル サイズ レベルに関連付けられたセル サイズの値

Minps

numeric(20,9)

最小ピクセル サイズ

Maxps

numeric(20,9)

最大ピクセル サイズ

Shape

integer

geometry

geography

対応するセル サイズ レベルに属するすべてのアイテムの最小境界ポリゴン

AMD_<NAME>_LOG

このテーブルは、モザイク データセットで実行されるさまざまな操作によって生成される、エラー、警告、およびメッセージを格納します。

フィールド名

フィールド タイプ

説明

NULL?

ObjectID

integer

このテーブルの各行の一意な ID

NOT NULL

MsgCode

numeric(20)

メッセージを一意に識別するエラーまたは警告のコード

MsgSrc

nvarchar(100)

ソース。通常はこのメッセージを生成した操作の名前です。

MsgText

nvarchar(250)

メッセージの説明文

MsgType

numeric(14)

エラー メッセージ、警告メッセージ、情報メッセージを識別します:1 = エラー、2 = 警告、3 = 情報 1、4 = 情報 2、5= 情報 3、100 = デバッグ

RasterId

numeric(14)

このメッセージに対応する AMD_<NAME>_CAT テーブル内のレコードの ObjectID

MsgTime

nvvarchar(30)

エラーまたは警告メッセージの発生日時

AMD_<NAME>_OVR

モザイク データセットに対して作成された概観図のラスタは、デフォルトでこのテーブルに格納されます。概観図の格納場所を [概観図の定義(Define Overviews)] ツールを使用して変更した場合、このテーブルには値が設定されません。代わりに、概観図の場所へのポインタが AMD_<NAME>_CAT テーブルの urihash フィールドに格納されます。

フィールド名

フィールド タイプ

説明

NULL?

ObjectID

integer

概観図レコードの一意な ID

NOT NULL

名前

nvarchar(50)

ラスタ データセット値のシステム生成名。概観図レコードの行と列の位置を識別します

ラスタ

integer

st_raster

ラスタ データセット

AMD_<NAME>_SML

次のテーブルは、使用する MosaicMethod がシームラインである場合にモザイク処理に使用されるシームライン シェープを定義しています。

フィールド名

フィールド タイプ

説明

NULL?

ObjectID

integer

シームラインの一意な ID

NOT NULL

RasterID

numeric(14)

このシームライン シェープに対応する amd_<name>_cat テーブル内のレコードの ObjectID

NOT NULL

Shape

integer

geometry

geography

シームラインのシェープ

NOT NULL

AMD_<NAME>_STR

次のテーブルには、ステレオ イメージに属しているステレオ ID のペアが格納されています。

フィールド名

フィールド タイプ

説明

NULL?

ObjectID

integer

このテーブル内の各レコードの一意な ID

NOT NULL

StereoID1

nvarchar(50)

属しているステレオ ペアの片方の ID

StereoID2

nvarchar(50)

属しているステレオ ペアのもう一方の ID

SQL Server のモザイク データセット テーブル

破線はテーブル間の暗黙的なリレーションシップを示しています。

XML ドキュメントのモザイク データセット

モザイク データセットは、XML ドキュメントでは現在サポートされていません。


3/6/2012