SQL Server での Windows 認証の sde ログインの使用
sde スキーマのジオデータベースを使用する場合は、SQL Server 認証の sde ログイン アカウントの代わりに、Windows の sde ログイン アカウントを使用することができます。ArcSDE のポスト インストール ウィザードは、常に SQL Server 認証の sde ログイン アカウントを作成することに注意してください。Windows の sde ログイン アカウントを使用するには、ポスト インストール セットアップのほとんどを手動で行う必要があります。
メモ:
ArcSDE と SQL Server が異なるサーバにインストールされており、ジオデータベースへの接続に ArcSDE サービスを使用する場合は、Windows 認証ユーザを使用できません。詳細については、ArcGIS Resource Center の技術資料 36420 をご参照ください。
手順:
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Windows の sde ログイン アカウントを作成します。このアカウントは、ドメイン アカウントまたは SQL Server がインストールされているサーバ上のローカル Windows アカウントとして作成することができます。
メモ:
sde ユーザがローカルの Windows ログインを使用している場合は、ジオデータベースにローカル接続することしかできません。ジオデータベースに他のコンピュータからログインすることはできません。
- このログイン アカウントを、SQL Server インスタンスの SQL Server ログインに追加します。ArcSDE サービスを使用する場合、このアカウントは ArcSDE サービスの開始時に SQL Server に接続するログインとして使用されます。
- Management Studio のような SQL Server クライアントを使用してデータベースを作成します。
- Management Studio の新しいクエリ ウィンドウを開きます。
- sde ログインを新しいデータベースのユーザとして追加し、次のコマンドを実行することによって、ユーザのデフォルト スキーマを作成します。必ず <domain or server name> を自分のドメイン名またはサーバ名に置き換えてください。
- sde ユーザに CREATE TABLE、CREATE VIEW、CREATE STORED PROCEDURE、CREATE FUNCTION 権限を割り当てます。
- sde アカウントを使用して Windows にログインし、ArcSDE ジオデータベース リポジトリを作成します。この手順を実行するには、Windows に sde アカウントでログインしている必要があります。
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sdesetup コマンドを使用して、以下の例のように ArcSDE ジオデータベース リポジトリを作成し設定します。
sdesetup –o install –d SQLSERVER –D mydatabase –s gis1 –l arcsde.ecp
このコマンドは、gis 1 という名前のサーバ上の mydatabase という名前のデータベースにジオデータベースを作成します。ユーザ名やパスワードは指定していないので、データベースへの接続は、コマンドの実行時にログインしているユーザになります。このコマンドは Windows の sde ログイン アカウントで実行しているため、このデータベースに作成されるオブジェクトはすべて、sde ユーザのスキーマに配置されます。
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認証ファイルが作成されたら、update_key 操作を指定して sdesetup を実行します。例を次に示します。
sdesetup –o update_key –d SQLSERVER –D mydatabase –s gis1 –l arcsde.ecp
- ArcSDE サービスを使用してジオデータベースに接続したい場合は、以下の手順を完了させてください。それ以外の場合、以下の手順を完了する必要はありません。
- ArcSDE サービスを使用する場合には、ポスト インストール ウィザードを開始して ArcSDE サービスを作成します。
- ウィザードが起動したら、[Custom] ボタンをクリックします。
- [次へ] をクリックして、[Select ArcSDE Setup Wizard Option] ダイアログ ボックスに進みます。
- 最初の 3 つのオプションの選択を解除します。[Create ArcSDE Service] だけが選択された状態にします。
- [次へ] をクリックします。
- [Select schema] ダイアログ ボックスで [DBO Schema] を選択します。sde スキーマのジオデータベースに接続するサービスを作成している場合でも、dbo スキーマのサービスと同じように作成する必要があります。
- [次へ] をクリックし、[ArcSDE Service Information] ダイアログ ボックスを開きます。
- サービス名とポート番号を入力します。
- [ArcSDE DBA Login] に Windows sde ログイン アカウントの完全修飾名(domain\sde など)を入力します。
- [ArcSDE DBA Password] フィールドに Windows の sde ログインのパスワードを入力します。
- [データベース] フィールドに、ステップ 2 で作成したデータベースの名前を入力します。
- その他の情報が正しいことを確認して、[次へ] をクリックします。
- [完了] をクリックすると、サービスが作成され、正常に起動します。
CREATE USER sde FOR LOGIN <domain or server name>\sde WITH DEFAULT SCHEMA = sde;
メモ:
スキーマ名とユーザ名は sde とする必要があります。
sdesetup コマンド上の -l オプションは、認証ファイルを指定します。このファイルがジオデータベース作成時に存在しない場合は、ライセンス ファイルの取得後に、update_key オプションで sdesetup コマンドを実行する必要があります。
関連項目
3/6/2012