PostgreSQL で ArcSDE サービスを使用した場合の、クライアントおよび PostgresSQL のジオデータベース間の互換性
ArcSDE サービスを使用して、ArcGIS 10 クライアントから古いバーションのジオデータベースに接続することができます。
メモ:
旧バージョンのクライアントから バージョン 10 のジオデータベースへの接続はサポートされていません。
PostgreSQL で、ArcSDE サービスを使用して PostgreSQL のジオデータベースに接続する場合の、クライアントおよびジオデータベースが相互運用可能となる条件を、次の表にまとめます。また表に続いて、相互運用可能な接続に適用されるいくつかのルールを示します。
9.3.x のジオデータベース | 10 のジオデータベース | |
9.3.x のクライアント | ||
10 のクライアント |
混在したバージョンの接続に関するルール
- 新しいバージョンのクライアントから以前のバージョンの ArcSDE ジオデータベースに接続する場合は、使用するバージョンのジオデータベースで提供されている機能しか利用できません。たとえば、ArcGIS 9.3 のクライアントから Oracle に格納された ArcSDE 9.1 ジオデータベースに接続して、ST_Geometry 格納を使用したフィーチャクラスを作成することはできません。ArcSDE 9.1 では ST_Geometry 格納タイプが実装されていないからです。これは C および Java API の関数にも当てはまります。接続したいジオデータベースのバージョンに機能が存在しない場合、新しい C または Java API の関数を使用できません。その逆も当てはまります。以前の機能がジオデータベースの新しいリリースで利用できない場合、新しいリリースのジオデータベースに対する実行では以前の機能は呼び出されません。
- ダイレクト コネクションまたは ArcSDE サービスを使用して、ArcGIS 9.2 SP5 以降のサービスパックがインストールされているクライアントから ArcSDE 9.3.x ジオデータベースに接続する場合、9.3.x で新しく実装された機能は利用できません。たとえば、PostgreSQL または DB2 for z/OS 上の ArcSDE 9.3 ジオデータベースに、ArcGIS 9.2 SP5 クライアントから接続することはできません。また、3D Analyst for ArcGIS 9.3 で使用可能な Windows のピラミッド形式をテレインで使用することもできず、Network Analyst for ArcGIS 9.3 で使用可能なグローバル ターン遅延エバリュエータまたはネットワーク関数エバリュエータを使用するネットワーク データセットを作成することもできません。さらに、ArcGIS 9.2 ジオデータベースからファイル ジオデータベースへのレプリケーションは行えません。同様に、SP5 以降の 9.2 のクライアントを使用して ArcSDE 9.3 for SQL Server Express のインスタンスにアクセスし、フルテキスト カタログを持つジオデータベースを作成することもできません。
3/6/2012