Linux を使用する場合の 1 つの PostgreSQL データベース クラスタへの複数のジオデータベースの設定
PostgreSQL データベース クラスタには複数のデータベースを設定できます。つまり、1 つの PostgreSQL データベース クラスタには、複数のジオデータベースを設定することができます(データベースにつき 1 つのジオデータベース)。
2 つ目のジオデータベースを作成する手順は、1 つ目と同じです。ただし、ArcSDE サービスを使用して接続する場合は、2 つ目のジオデータベース用に固有のサービスを作成する必要があります。
手順:
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PostgreSQL データベース クラスタにデータベースをもう 1 つ作成します。
ヒント:
2 つ目のデータベースに PostGIS データを格納する場合は、PostGIS テンプレートからデータベースを作成する必要があります。
- 新たに作成したデータベースに SDE というスキーマを作成します。
- 新たに作成したデータベースの SDE スキーマに対する USAGE 権限を public ロールに与えます。
- SDEHOME/etc ディレクトリにある services.sde ファイルと Linux サービス ファイルに、新しい ArcSDE サービス名、ポート番号、およびネットワーク プロトコルを追加します(接続に ArcSDE サービスを使用する場合)。
- 2 つ目のジオデータベースに接続するために dbinit.sde ファイルに変数を設定することを予定している場合は、dbinit.sde ファイルのコピーを作成し、新しい名前を付けます。この名前には、新しい ArcSDE サービスの名前を含める必要があります。たとえば、新しいサービス名が sdepgsql2 の場合は、dbinit ファイルに dbinit_sdepgsql2.sde という名前を付けます。
- 新しい dbinit ファイルに適切な変数を追加します。
- 2 つ目のジオデータベースで別のコンフィグレーション パラメータを使用する場合は、SDEHOME/etc ディレクトリにある既存のファイル giomgr.defs と dbtune.sde のバックアップ コピーを作成してから、giomgr.defs と dbtune.sde を変更して新しいジオデータベースに使用するパラメータと値を追加します。
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sdesetup コマンドを install 操作で実行してジオデータベース リポジトリを作成し、ArcGIS Server Enterprise ライセンスで認証します。
sdesetup –o install –d POSTGRESQL –D <name_of_second_database> –u sde –p <sde_user_password> –l <license_key>
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すでに 1 つ使用している場合は、sdemon コマンドで 2 つ目の ArcSDE サービスを開始します。
sdemon –o start –i <service_name> –s <server_name> –p <sde_user_password>
- データを所有することになるユーザのためのスキーマを新しいデータベースに作成します。
- スキーマに対する適切な権限をデータベースの他のユーザに付与します。
3/6/2012