Oracle の ArcSDE 管理アカウント
ArcSDE 管理者ユーザ アカウントは以下の管理を担当します。
- ArcSDE ジオデータベースのシステム テーブル、トリガ、プロシージャ
- ArcSDE サービス
- バージョン
ArcSDE 管理者は、ArcSDE ジオデータベースのシステム ファイル、ディレクトリ、およびテーブルをすべて所有します。このため、ジオデータベースを作成する前に ArcSDE 管理者アカウントを作成する必要があります。データベース管理者(DBA)は ArcSDE 管理者を作成し、その管理者に必要な権限を割り当てます。Windows では、この作業をポスト インストール ウィザードで行うことができます。UNIX と Linux では手動で行いますが、その方法は使用しているオペレーティング システムと DBMS(Database Management System)によって異なります。
Oracle のジオデータベース管理者ユーザ名は、マスタ ジオデータベースであるか、ユーザスキーマ ジオデータベースであるかによって変わってきます。マスタ ジオデータベースの場合、管理者ユーザ名は常に SDE です。個々のユーザ スキーマに格納されたジオデータベースの場合は、ユーザスキーマ所有者がジオデータベース管理者になります。
ユーザ スキーマのジオデータベースの詳細については、「Oracle の複数のジオデータベース」をご参照ください。
ArcSDE 管理者ユーザは DBA と同じでないことに注意してください。環境の状況によっては、ArcSDE 管理者に DBA レベルの権限が必要な場合もありますが、この権限がなくても ArcSDE ジオデータベースの日々の運用を行うことはできます。
ArcSDE 管理者ユーザとスキーマ
ArcSDE 管理者とそのスキーマは、ArcSDE システム テーブルの管理と格納にのみ使用することが推奨されます。フィーチャクラスやラスタ データセットなどの ArcSDE データ オブジェクトの格納には、別のユーザ スキーマを作成する必要があります。これらのオブジェクトを ArcSDE 管理者のスキーマに格納すると、ArcSDE 管理者の格納領域が使い果たされて、ArcSDE サービスがクラッシュする可能性があります。ArcSDE 管理者の格納領域にシステム テーブルのみを格納する方法に従うと、ArcSDE の管理が容易になります。