services.sde ファイル
SDEHOME の etc ディレクトリにある services.sde ファイルには、ArcSDE サービスが接続リクエストを処理するサービス名と TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)ポート番号が含まれています。services.sde ファイルは、ArcSDE を起動する前に構成する必要があります。
このファイルに含まれているポート番号は、ArcSDE サービスが起動するユーザ プロセスまたは gsrvr プロセスにも割り当てられます。services.sde ファイルに含まれているポート番号は、オペレーティング システムでのポートの使用を示すものではなく、オペレーティング システムの services ファイルのサービス名に割り当てられているポート番号の覚え書きです。ISI(Information Sciences Institute)の IANA(Internet Assigned Numbers Authority)には、デフォルトのサービス名である esri_sde、TCP/IP ポート番号 5151 が登録されています。
インストール時に作成されるデフォルトの services.sde ファイルには、次の定義が含まれています。
# ESRI ArcSDE Remote Protocol # #esri_sde 5151/tcp
デフォルトのサービス名とポート番号を使用する場合は、「esri_sde 5151/tcp」の先頭にあるコメント記号(#)を削除する必要があります。別のサービス名とポート番号、または追加のサービス名とポート番号を使用する場合は、それらをその次の行にコメント記号(#)を付けずに入力します。
UNIX または Linux システムでは、ArcSDE サービスを使用すると、常に services.sde ファイルが使用されます。これに対し、Windows システムで services.sde ファイルが使用されるのは、サービスがコマンド ラインから sdemon コマンドによって起動された場合だけです。ArcSDE サービスが sdemon コマンドで開始されると、services システム ファイルから services.sde ファイルのサービス名と一致するサービス名が検索されます。一致するものが見つかった場合は、giomgr プロセスが起動され、そのサービス名に割り当てられた TCP/IP ポート番号でユーザの接続リクエストを処理します。一致するものが見つからなかった場合は、エラー メッセージを返すか(UNX/Linux システム)、エラーを sde_<サービス名>.log ファイルに記録します(Windows)。
サービスが Windows の [サービス] パネルから開始された場合、ArcSDE はレジストリの以下のキーでサービス名を検索します。HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ESRI\ArcInfo\ArcSDE\ArcSDE for <dbms>\<サービス名>