Oracle のユーザ スキーマでのジオデータベースの作成

ユーザのジオデータベースを作成するには、install 操作を指定して sdesetup コマンドを実行します。–i オプションを指定し、ポート番号とスキーマ名を指定する必要があります。ユーザ名とパスワードは、ジオデータベースがインストールされるスキーマを所有するユーザのものでなければなりません。

sdesetup -o install コマンドによってユーザのスキーマに作成されるシステム テーブルは、sde マスタ ジオデータベースに使用するものとは別の表領域に格納することをお勧めします。これにより、I/O の競合が回避され、必要に応じて表領域を別々にバックアップすることができます。ユーザ スキーマ ジオデータベースのシステム テーブルを別の表領域に作成するには、dbtune.sde ファイルのコピーを作成し、そのファイル内の DATA_DICTIONARY キーワードのパラメータを編集して別の表領域を指定します。この操作は、sdesetup コマンドを実行してジオデータベースをユーザのスキーマに作成する前に実行してください。

メモメモ:

ユーザ スキーマ ジオデータベースの表領域がユーザのデフォルト スキーマであり、DATA_DICTIONARY パラメータの tablespace の値をコメント アウトしたままの(つまり、SDE マスタ ジオデータベースに表領域を指定していない)場合は、DATA_DICTIONARY キーワードのパラメータを変更して新しいスキーマを指示する必要はありません。

手順:
  1. ジオデータベースの作成に必要な権限をユーザに付与します。
  2. スキーマの所有者で sdesetup コマンドを実行します。
    sdesetup –o install –d ORACLE11G –i 5151:Thor –u Thor –p rot –l licensefile.ecp
    注意注意:

    必ず –i オプションでスキーマ名を指定してください。スキーマを指定せずにポート番号だけを指定した場合は、デフォルトで sde スキーマが使用されます。sde スキーマにはすでにジオデータベースが存在するため、この処理は失敗します。

    マスタ sde ジオデータベースへのダイレクト コネクションを使用している場合でも、サーバ上にあるオペレーティング システムの services ファイルに ArcSDE サービス ポート番号を追加する必要があります。サービスを起動する必要はありません。このエントリは、オペレーティング システムの services ファイルで必要になるだけです。


3/6/2012