DB2 に格納されたジオデータベースのロケータ

ロケータは、ジオコーディングに使用する参照データのスナップショットが含まれたデータセットです。ロケータには、アドレスの標準化の方法、アドレスの照合に使用される検索方式、一致したときに返される情報の種類に関する情報が含まれています。ロケータを作成して使用する方法については、「住所ロケータ コンポーネントの定義」と関連トピックをご参照ください。

ArcGIS Desktop におけるロケータ

ジオデータベースに住所ロケータを作成すると、次のアイコンとともにカタログ ツリーに表示されます。

住所ロケータのアイコン

DB2 に格納されているジオデータベースの住所ロケータ名には、データベース名、ロケータの所有者の名前、およびロケータ自体の名前が含まれます。

たとえば、ユーザ oij が所有する、infrastructure という名のジオデータベースに格納された city_streets という名のロケータは、カタログ ツリーで INFRASTRUCTURE.OIJ.city_streets として表示されています。

IBM DB2 データベースのロケータ

ロケータを作成すると、対応するロケータ データセットがジオデータベースに作成されます。ロケータ データセット テーブルには、ロケータの参照データのスナップショットが含まれています。このスナップショットには、ジオコーディングに必要なすべての属性情報とシェープ情報が、情報の迅速な検索および取得に最適な形式で格納されています。

ロケータを作成した後、元の参照データは使用されなくなり、ロケータ データセット テーブルが参照されるようになります。

ロケータ データセット テーブルの名前は、ロケータ名に「_lox」という接尾辞を付けたものになります。ロケータ名にスペースが含まれている場合、ロケータ データセット テーブル名ではスペースがアンダースコア(_)に置き換えられます。

ロケータ データセット テーブルは、(ファイルと同様の)バイナリ データ ブロックをデータベースに保存する手段として使用されます。

メモメモ:

ロケータ データセット テーブルの内容は変更しないでください。

<locator_name>_lox

ロケータを作成すると、ArcSDE は参照フィーチャクラスからジオコーディング関連の属性を読み取り、データをベンダ固有の効率的なバイナリ構造にまとめ、参照データのスナップショットをロケータ データセット テーブルに格納します。新しいロケータを作成した後、元の参照データは使用されなくなり、ロケータ データセット テーブルのみが参照されるようになります。また、EmbedGeocodingRules ロケータ プロパティの値に基づいて、ロケータのジオコーディング インデックス テーブルにジオコーディング ルール ファイルのコピーが格納されることもあります。

ロケータ データセット テーブルは、(ファイルと同様の)バイナリ データ ブロックをデータベースに保存する手段として使用されます。

フィールド名

フィールド タイプ

説明

NULL?

FILEID

INTEGER

内部のジオコーディング インデックス データ ブロックの ID

SEGID

INTEGER

内部のジオコーディング インデックス データ ブロックのサブセクション(セグメント)の ID

DATA

BLOB

内部のジオコーディング インデックス データ ブロックのサブセクション(セグメント)のバイナリ データ

次の図は、ロケータに関連するデータベース管理システム(DBMS)のテーブルを示しています。このサンプルでは、CITY_STREETS_LOX テーブルはロケータ データセットです。

DB2 のロケータ テーブルの例

破線はテーブル間の暗黙的なリレーションシップを示しています。

XML ドキュメントでのロケータ

現時点では、ロケータは XML ドキュメントではサポートされていません。したがって、ジオデータベースにロケータがあり、ジオデータベースを XML ワークスペース ドキュメントにエクスポートする場合は、XML ワークスペース ドキュメントを別のデータベースにインポートしてロケータを再度作成する必要があります。


3/6/2012