モバイル GIS とは

モバイル コンピューティングと GIS テクノロジの進歩により、GIS を現場へ携行し、必要な情報を直接やり取りしたり、変更の取り込みや更新、現場とオフィスとの間での同期が簡単に行えるようになりました。

現場での地理空間機能に依存する組織でモバイル GIS を利用可能にするモバイル コンピューティング テクノロジの発展には、次のようなものがあります。

モバイル GIS アプリケーションにはいくつかの種類があります。

従来、空間情報は地図帳といった紙の地図として現場に持ち込まれていました。現場で地図帳を使用して収集した情報は、紙の地図上にメモ書きされ、フィールド スタッフがオフィスに戻ってから GIS に入力していました。現地調査は、用紙を現場に携行して筆記板上で記入し、オフィスへ戻った後にデータベースに入力していました。紙面情報のデータ入力は、非効率的で、繰り返しが多く、ミスも起こりがちでした。

紙ベースのシステムをモバイル アプリケーションに替える組織が増え、その結果、多くのモバイル GIS タスクが出現しました。

モバイル GIS ソリューションは、フィールド スタッフが使用方法を習得しなければならない一般的なマップ中心のアプリケーション フレームワークに一連の機能を提供することで、または、フィールド スタッフにタスクの流れを示す設定可能なワークフロー主導のアプリケーションとなることで、彼らがタスクを実行できるようにします。フィールド スタッフの規模とレベルに応じてソリューションを選択できます。

ArcGIS には、様々なフレームワークで単純なフィールド タスクから複雑なフィールド タスクまで対応する、3 つのモバイル GIS ソリューションがあります。それは次の 3 つです。

どのモバイル GIS ソリューションを選択するかに関係なく、モバイル GIS を効果的に使うためには ArcGIS Desktop が欠かせません。ArcMap は、モバイル マップをオーサリングする主要なツールで、現場からの更新をエンタープライズ GIS に融合します。ArcCatalog は、GIS 内でデータとトランザクション モデルを構築するために使用する管理コンソールで、現場での更新の管理に最適です。


7/10/2012