例:サーフェスの表現
このトピックでは、GIS でサーフェスの標高をモデリングする方法を、例を挙げて説明します。サーフェスの標高を表す場合や解析する場合は複数のデータセットを必要とすることが多いので、この例は参考になります。これらの例のほとんどは、少ないデータ ソースで実現されています。
一般的に、次のアイテムが必要になります。
- ラスタとして格納されている DEM(デジタル標高モデル)データセット。DEM はサーフェス解析アプリケーションで使用され、サーフェス表示に使用する他のデータセットを得ることができます。
- TIN(不規則三角形網)。TIN は、LIDAR や 3D のポイント、3D のライン(海岸線、尾根線など)などのデータ ソースから得られます。
- 等高線と標高ポイント。これらのフィーチャクラスは DEM から得られ、サーフェスの標高を表示するのに使用されます。
- DEM から得られ、サーフェスの標高の表示に使用される陰影起伏ラスタ
GIS の連続したサーフェス
連続したサーフェスは、地球上のすべてのポイントに値を持つものを表します。たとえば、標高サーフェスは、データセットの全範囲内で、地盤が平均海面よりも高い連続した値を持つレイヤです。他のサーフェス タイプの例としては、降雨量、汚染濃度、人口密度、地層の地下表現などがあります。
サーフェスの表現は少し複雑です。連続したデータセットでは、すべての位置のすべての値を表すことは不可能です。その代わりに、フィーチャやラスタを使用してサーフェスを表すためのさまざまな方法があります。
GIS は多くの場合、複数のサーフェス表現とデータセットを利用して、サーフェスの標高を表します。例を次に示します。
等高線と標高ポイント - 等高線とはサーフェスの標高など、同じ値を持つ位置を表す線のことを指します。標高ポイントは主要な山頂を表すのに使用されます。
ラスタ データ - 各ラスタには、各セルの値が連続する変数の計測値を表すセルの行列が含まれます。たとえば、DEM はサーフェスの標高を表すために頻繁に使用され、多くの場合、陰影図を使用して描写されます。
TIN - TIN は、三角形をつなぎ合わせたネットワークとしてサーフェスを表現するデータ構造です。各三角形のノードは、XY 座標値と Z 値(サーフェスの標高値)を持ちます。TIN は尾根、排水管路、建設用地、水域の境界線など、サーフェスの標高をモデリングするための追加情報を持つことができます。DEM と同様、TIN 表現は、内挿を使用して任意の位置のサーフェス値を推定するために使用できます。