シンボル レベル ドローイングを使用した道路表示
道路網を表示するときに、高架、地下道、橋梁などを使用して道路の接続性を表現したい場合が頻繁にあります。道路の接続性やナビゲーションの経路を表現したい場合などに、この手法が必要になります。
簡単な例で操作方法を紹介します。
手順:
- ライン フィーチャをシンボル表示して、道路のタイプ(国道、県道、一般道など)やマルチレイヤのシンボルとレベルの組み合わせごとに異なるシンボルが表示されるように設定します。
- フィーチャ レイヤまたはグループ レイヤの [シンボル レベル] ダイアログ ボックスを開き、シンボル レベル ドローイングを有効にします。
- マップ上でラインを表示する順序に基づいて、シンボルの描画順序を変更します。リストの先頭のシンボルが最後に描画されます。
- [結合] および [マージ] の設定を指定します。
これらのカテゴリでは、道路の標高レベルを定義してそれぞれの表示順序も識別できます。たとえば、複雑な交差が存在する場合に、レベルのリストに地上レベル(0)、ランプ(1)、高架(2)、第 2 高架(3)などを含めることができます。
一般に、道路をシンボル レベルで表示するのは、すべての道路シンボルを結合して結合された道路を描写したい場合が考えられます。このとき、地図上で結合したように表示したい場合は、2 つのシンボルのマージだけを行います。高架/地下の通過を示す効果を得る場合には、マージは指定しません。
ヒント:
- データに複雑な交差が含まれている場合、タイプを示す属性フィールドや地上(0)、ランプ(1)、高架(2)など道路の標高を示すフィールドも役に立ちます。このようなモデル化されている道路のシンボル表示には [複数フィールドによる個別値] レンダラを使用します。詳細については、「カテゴリを使用したレイヤの描画(Drawing a layer using categories)」をご参照ください。
- すべての道路データを単一のフィーチャクラスに保存している場合は、フィーチャ レイヤの個別値シンボルを設定し、このレベルでのシンボル レベル ドローイングを有効にします。これに対し、道路データを複数のフィーチャクラスに保存している場合は、このデータを表す複数のフィーチャ レイヤをマップに追加します。これらのレイヤをグループ レイヤ内に配置して、シンボル レベル ドローイングを有効にします。
- マージ設定は、シンボル リストの上方向に連鎖します。4 つのシンボルからなるリストを考えてください。第 1 のシンボル(リストの一番下のシンボル)をマージするように設定した場合は、第 2 のシンボルとマージされます。さらに第 2 のシンボルに対してマージをチェックすると、第 1 のシンボル、第 2 のシンボル、および第 3 のシンボルがすべてマージされます。第 3 のシンボルをマージしないように設定すると、連鎖は第 3 のシンボルで停止します。
関連項目
7/10/2012