ArcGIS 10 の新機能 - メタデータ

アイテムの説明

ArcGIS のすべてのアイテムについて、標準化された簡潔な説明を参照できるようになりました。この「アイテム説明」は、タイトル、サマリ、説明、タグ、著作権情報、制約、およびプレビュー サムネイルで構成されます。ArcCatalog、新しいカタログ ウィンドウ、および新しい検索ウィンドウで、目的のアイテムの [アイテム説明] を表示し、編集することができます。また、レイヤの基になるデータのアイテム説明をコンテンツ ウィンドウから表示することも可能です。データを検索するとき、または ArcGIS Online でデータを共有するときは、アイテム説明の情報が自動的に使用されます。

アイテム説明

公式メタデータを作成することもできます。アイテム説明は、アイテムを表すために作成する公式メタデータ全体のごく一部です。

メタデータ スタイル

メタデータ スタイルを使用すれば、アイテム説明の表示方法、編集方法、エクスポート方法、整合チェック方法など、メタデータの操作に関する基本設定をすべて一度に行えます。デフォルトのメタデータ スタイルは、アイテム説明の作成と管理をサポートします。ArcGIS に用意されているその他のメタデータ スタイルでは、メタデータ標準に準拠した公式メタデータを作成できます。

いずれかの ArcGIS Desktop アプリケーションで [メタデータ] タブを開き、[オプション] ダイアログ ボックスで使用するメタデータのスタイルを選択します。公式メタデータをサポートしているメタデータ スタイルを選択した場合、該当するアイテムの完全なメタデータが [アイテム説明] の下に表示されます。アイテム説明を編集するときは、組み込みエディタを使用して完全なメタデータ レコードを作成できます。

ArcGIS 10.0 SP1 以降、新しいメタデータ スタイルが使用できるようになりました。[説明] タブで、Federal Geographic Data Committee(FGDC)の Content Standard for Digital Geospatial Metadata(CSDGM)に準拠してメタデータを作成できます。このスタイルを使用すると、作成した ArcGIS メタデータを XML ファイルにエクスポートして、FGDC CSDGM XML スキーマに対して検証できます。必要な場合、エクスポートしたファイルを ArcGIS の外部で使用して、たとえば FGDC XML 形式のメタデータだけを受け入れるメタデータ カタログに情報を公開することができます。ArcGIS 10 で FGDC CSDGM メタデータを作成し保守するときは、この方法をお勧めします。

メタデータの管理を目的とした新しいジオプロセシング ツール

メタデータを管理するときはジオプロセシング ツールを使用します。[メタデータのエクスポート(Export Metadata)]、[メタデータのインポート(Import Metadata)]、[メタデータの同期(Synchronize Metadata)]、[メタデータの整合チェック(Validate Metadata)]、[メタデータのアップグレード(Upgrade Metadata)] など、いくつかの新しいジオプロセシング ツールが [変換] ツールボックスに追加されました。

メタデータの詳細


7/10/2012