ArcGIS 10 の新機能 - ページ レイアウトとデータ フレーム
データ ドリブン ページ
データ ドリブン ぺージでは、1 つのレイアウトを使用して複数のマップ範囲を反復処理することで、複数のページを生成できます。対象範囲は、インデックス フィーチャ レイヤのフィーチャによって定義されます。任意のフィーチャ レイヤ、ポイント、ライン、またはポリゴンを使用できます。インデックス レイヤの属性を使用して、ページ名、ページ番号、縮尺、回転角度、および座標系を定義できます。印刷とエクスポートには、データ ドリブン ページを印刷し、複数ページの PDF ドキュメントへエクスポートする機能が含まれています。インデックス レイヤの生成を自動化するジオプロセシング ツールが用意されています。その際、長方形のグリッドとして生成するか、ライン フィーチャに沿った帯状マップとして生成するかを選択できます。中央子午線、UTM ゾーンなどの座標系情報を計算するためのジオプロセシング ツール、隣接ページ フィールドに値を入力するためのジオプロセシング ツール、インデックス レイヤの各フィーチャについて真北からの回転角度を計算するジオプロセシング ツールもあります。
データ ドリブン ページの詳細![]() |
ダイナミック テキスト
レイアウト テキスト エレメントが向上し、システム プロパティ(日付や時刻など)、マップ プロパティ(ドキュメント パス、保存日など)、データ フレーム プロパティ(座標系、回転角度など)、データドリブン ページ プロパティ(ページ番号、ページ名など)を表すダイナミック タグを認識するようになりました。一般的なダイナミック テキスト プロパティを追加するには、[挿入] メニューを使用します。その他のプロパティや書式オプションに対応するタグも用意されており、レイアウト テキスト エレメントに簡単に入力できます。
ダイナミック テキストの詳細![]() |
データ フレーム オプション
一部のデータ フレーム プロパティが強化され、データドリブン ページのワークフローをサポートするようになりました。表示範囲矩形が表示範囲枠になりました。全体図を表示している場合、シンプルな矩形ジオメトリに加え、表示範囲枠でデータドリブン ページ インデックス フィーチャの形状を使用して、現在のページ範囲を強調できます。
表示範囲枠の使用の詳細[形状でクリップ] に、レイヤを個別に除外するための新しいオプションが追加されました。このオプションを使用すれば、除外したレイヤを範囲全体に描画したまま、必要なレイヤのみをクリップできます。[形状でクリップ] には、データ フレーム グリッドをフィーチャ範囲に合わせてクリップするオプションも追加されました。グリッド フィーチャが範囲に合わせてクリップされ、そのフィーチャの外側範囲に基づいてグリッド ラベルが配置されます。
データ フレームのクリップの詳細データ フレーム範囲の新しいオプションにより、追加したデータ フレームの範囲と、データドリブン ページで設定したデータ フレームの範囲とを同期できます。つまり、データドリブン ページの範囲に基づいて全体図や見開きページ図を作成できます。複数のデータ フレームの範囲が同期されるので、複数のデータ フレームを持つマップを設定し(1 つはイメージ データ、もう 1 つはベクタ データなど)、両方のデータ フレームで同時に現在の範囲を設定できます。
マップ範囲のカスタマイズの詳細![]() |