ArcGIS 10 の新機能 - ジオコーディング
ジオコーディング エンジン
ジオコーディング エンジンが新しくなり、次の新機能が追加されました。
- 住所を 1 行形式で入力できます。
- 住所を入力する際、空間オフセットおよび緯度経度による位置を使用できます。
- いくつかの住所ロケータのスタイルが縮小されました。同じロケータ スタイルを使用して、ゾーン情報がなくてもロケータを作成できます。バージョン 10 より前の ArcGIS で使用していたロケータ スタイルは、新しいジオコーディング エンジン対応のスタイルに変わりました。
- 新しい Gazetteer ロケータ スタイルが追加されました。シングル フィールドおよび Gazetteer ロケータ スタイルは、柔軟な検索と名前の処理をサポートしています。
- ロケータ スタイルごとに 1 つの XML ファイルで指定されます。このファイルで、すべてのジオコーディング プロパティと住所解析構文を定義します。
- ロケータは Unicode 文字をサポートしています。国際的な住所をジオコーディングする住所ロケータ スタイルを独自に作成することもできます。
ジオコーディング ツールバー
ArcMap の [ジオコーディング] ツールバーに、新しい [住所ロケータの管理] リストと、1 行形式の住所を検索する住所入力ボックスが追加されました。
デフォルト ロケータ
デフォルト ロケータは、ArcMap を起動したとき、または新しいマップ ドキュメントを開いたとき、マップへ自動的に読み込まれるロケータです。[ジオコーディング] ツールバーおよび [検索] ダイアログ ボックスに表示されるデフォルト ロケータを使用すれば、住所を即座に検索できます。デフォルトでは、ArcGIS Online のいくつかのジオコード サービスおよび Military Grid Reference System(MGRS)ロケータがデフォルト ロケータとして表示されます。
検索ダイアログ ボックスの [位置] タブ
ArcGIS 9.3.1 で使用していた [場所] タブと [アドレス] タブに代わり、[検索] ダイアログ ボックスに [位置] タブが追加されました。[位置] タブでは、住所、場所、ランドマーク、または座標から位置を検索できます。
新しい住所ロケータを作成するためのメニュー オプション
住所ロケータまたはコンポジット 住所ロケータを作成するには、ワークスペースのショートカット メニューから [新規作成] を選択します。次に、[住所ロケータ] または [コンポジット住所ロケータ] をクリックします。該当するタイプの住所ロケータを作成するためのダイアログ ボックスが開きます。
ファイル フォルダ、ファイル ジオデータベース、パーソナル ジオデータベースに加え、ArcGIS 10 では、ArcSDE ジオデータベースにコンポジット住所ロケータを作成できます。
ジオコーディング ジオプロセシング ツール
新しい 2 つのジオコーディング ツールが [ジオコーディング] ツールボックスに追加されました。
- [コンポジット住所ロケータの作成(Create Composite Address Locator)] ツール: 複数の住所ロケータを参照するコンポジット ロケータを作成します。
- [リバース ジオコード(Reverse Geocode)] ツール: フィーチャクラスのポイント位置に該当する住所を取得します。