ASCII 3D → フィーチャクラス(ASCII 3D to Feature Class)(3D Analyst)の仕組み
[ASCII 3D → フィーチャクラス(ASCII 3D to Feature Class)] ツールは、1 つ以上の ASCII ファイルからの 3D フィーチャを抽出し、新しい出力フィーチャクラスへインポートします。
[入力ファイル フォーマット] として、[XYZ]、[XYZI]、または [ジェネレート] を指定できます。[XYZ] は、すべてのフィーチャ(ポイント、ライン、ポリゴン)で同じです。
x y z
x y z
[XYZ] の 3 つの値はすべて倍精度浮動小数点です。小数部の区切り記号として、小数点またはカンマを使用します。値はスペースまたはカンマで区切ることができますが、スペースの使用をお勧めします。ヘッダー行を使用できます。最初の 3 つのトークンが数値であるとき、最初に見つかった行がポイント レコードの先頭と見なされます。X、Y、Z 座標の後に英数字を使用できますが、これらは何にも使用されません。個々のポリラインとポリゴンのみを XYZ ファイルで表現できますが、これらは単一パートにのみすることができます。ポリゴンは、最後の頂点が最初の頂点と等しい閉じた形式である必要があり、それ自体が交差していてはなりません。
[XYZI] を選択すると、ASCII XYZ データおよび LIDAR 明度(I)データが出力フィーチャクラスへインポートされます。[XYZI] ファイル形式オプションによるデータのインポート方法は、前述の XYZ ファイル形式の場合と同じです。ただし、マルチポイントの場合、[XYZI] では、明度の BLOB(Binary Large Object)フィールドが出力フィーチャクラスに書き込まれます。
ASCII ファイルが [XYZI] 形式で、インポート時に明度を無視したい場合は、[XYZ] を選択してください。ファイルの読み込み時に明度値がスキップされます。
ポイントの [ジェネレート] 形式は XYZ と同じですが、ヘッダー行を使用できず、ポイントの前に ID があり、必要に応じてファイルの最後の行が END キーワードを使用して示されるという点が異なります。
id x y z
id x y z
.
.
END
ID は長整数型(long integer)です。座標の小数部では小数点を使用します。値はスペースまたはカンマで区切ることができますが、スペースの使用をお勧めします。
ラインおよびポリゴンの [ジェネレート] 形式では、1 つのファイルにつき複数のフィーチャを使用できます。
id
x y z
x y z
x y z
END
id
x y z
x y z
END
END
END キーワードはフィーチャの終わりを示します。1 行に 2 つの END キーワードがある場合は、ファイルの終わりを示します。ラインとポリゴンは、単一パートにのみすることができます。ポリゴンは、最後の頂点が最初の頂点と等しい閉じた形式である必要があり、それ自体が交差していてはなりません。
複数の入力ファイルを指定する場合、すべて同じ入力形式([XYZ]、[XYZI]、または [ジェネレート])にする必要があります。出力ジオメトリ タイプもすべて同じになります。
[出力フィーチャクラス タイプ] の選択肢には、[ポイント]、[マルチポイント]、[ポリライン]、[ポリゴン] があります。ポイントを入力する場合、有効な [出力フィーチャクラス タイプ] は [ポイント] または [マルチポイント] だけです。ポイントごとに属性を追加しない場合、特に何千または何百万というポイントが含まれる場合には、マルチポイントをお勧めします。[XYZI] ファイル形式を選択した場合は、これらのマルチポイントの明度が明度 BLOB フィールドにインポートされます。入力がラインを表している場合、[出力フィーチャクラス タイプ] を [ポリライン] に設定する必要があります。入力がポリゴンを表している場合、[出力フィーチャクラス タイプ] を [ポリゴン] または [ポリライン] に設定する必要があります。
[Z ファクタ] は、入力 Z 値に適用する乗数です。フィートからメートルなどの単位間での変換、および記号間(たとえば、海抜からの相対的な正の深度から負の高さへ)の変換に使用することができます。符号を反転するには負の [Z ファクタ] を使用します。デフォルトは 1.0(変更なし)です。
[入力データの座標系] は入力データの座標系です。デフォルトは [不明な座標系] です。別の座標系への投影が必要でない限り、この設定が出力フィーチャクラスに割り当てられます。ターゲット フィーチャクラスが属するフィーチャ データセットで別の座標系が使用されている場合、またはジオプロセシング環境で別の出力座標系が設定されている場合は、該当する座標系に投影されます。
[出力フィーチャクラス タイプ] が [マルチポイント] に設定されている場合は、[平均ポイント間隔] を指定する必要があります。この値および {max_points_per_shape} に基づいて、ポイントをグループ化するための仮想タイル システムが生成されます。タイル システムの原点は、ターゲット フィーチャクラスのドメインに基づきます。ターゲット フィーチャクラスの横方向の単位で間隔を指定します。
[小数点の記号] オプションは、ファイルで使用されている小数点記号(ポイントまたはカンマ)を指定します。各国のさまざまなロケールや地域に合わせてフォーマットされたデータを使用する場合に役立ちます。小数点記号としてカンマを使用しているファイルでは、値がスペースで区切られている必要があります。