TIN の頂点を単純化(Decimate TIN Nodes)(3D Analyst)の仕組み
[TIN の頂点を単純化(Decimate TIN Nodes)] は、入力 TIN の一部のノードを含む新しい不整三角形網(Triangulated Irregular Network: TIN)を生成します。ジェネラライズの 1 つであり、オーバーサンプリングされたデータを間引く場合に使用します。また、TIN を単純化して、データを見やすくする場合にも役立ちます。単純化には、[Z 許容値] と [データの個数] の 2 つの方法があります。
Z 許容値に基づく単純化方法では、反復アルゴリズムを使用して、入力の指定した Z 許容値内でサーフェスの解釈が縦方向に正確である TIN が生成されます。つまり、線形補間を使用して出力 TIN と比較したとき、入力 TIN のデータ ノードはこの許容値内に収まります。この方法では、オプションの {max_nodes} を使用してサイズ制約も指定できます。指定した Z 許容値に従い、かつこのサイズ内で TIN を生成できない場合は、このツールの実行が中止されます。出力は生成されますが、指定した許容値を超えていることを知らせる警告が表示されます。デフォルトは制限なしです。出力 TIN が入力と同じサイズになる可能性があります。
データの個数に基づく単純化方法では、特定のサイズの TIN が生成されます。{max_nodes} パラメータは、出力 TIN の希望ノード数を表します。ただし、指定した数とぴったり同じ個数のノードが出力されるとは限りません。あくまで目安であり、指定値とおおよそ同じサイズの TIN が出力されます。
[ブレークラインのコピー] オプションを選択すると、入力からブレークラインが抽出され、それらをジェネラライズせずに、出力でも同じラインが適用されます。この場合、Z 許容値を満たすために必要な頂点より多くの頂点を含む TIN が生成される可能性があります。また、指定した {max_nodes} 値とは無関係に動作します。このオプションは、必要な場合のみ使用してください。デフォルトは FALSE(ブレークラインをコピーしない)です。
[ブレークラインのコピー] オプションを選択しているかどうかにかかわらず、また入力 TIN データ境界がブレークライン エッジに基づいているかどうかにかかわらず、出力 TIN のデータ境界はブレークライン エッジによって決定されます。そのため、出力 TIN のサイズが大きくなり、指定した {max_nodes} 値とは無関係に動作する可能性があります。