3D ナビゲーションに関する FAQ
2D ナビゲーションや他の 3D アプリケーションに慣れたユーザにとって、ナビゲーションがわかりにくいことがあります。ArcGlobe および ArcScene でナビゲートするときによく見られる問題点の一部について詳細を確認します。
3D ビューで最上部や北極にナビゲートできないのはなぜですか。
症状
ArcGlobe または ArcScene の標準ナビゲート ツールを使用してナビゲートすると、3D ビューの最上部(北極)にカーソルを移動することができない。
理由
アプリケーションでは、カメラの上方向の設定が以下のいずれかである必要があります。
- 地面から離れる方向(ArcGlobe と ArcScene のサーフェス モード)
- 北に向かう方向(ArcGlobe のグローバル モード)
これにより、ナビゲート ツールは最も理解しやすい方式で動作し、データの下側(南極)でのナビゲートも実行されます。
- 任意のフライ ツール([ウォーク]、[フライ]、または [オービタル フライ])を使用して、3D ビューの上または下にナビゲートできます。
- ArcGlobe の 3D 画面移動ツールを使用すると、サーフェス ナビゲーション モードに簡単に切り替えることができ、北極と南極を横切って画面移動できます。
- このリストの関連項目「まっすぐ下にフライすると回転するのはなぜですか」もご参照ください。
まっすぐ下にフライすると回転するのはなぜですか。
症状
3D ビュー内で真下にフライしようとすると、回転することがある。
理由
フライ時には、地面から離れる向きにカメラの上方向が設定されている必要があります。これは、フライ ツールが最も理解しやすい方法で動作するためです。
下にフライするときには、ユーザを基準にして地面を「下」に維持するために、左右方向の移動によりカメラが回転します。左右への回転が大きくなるほど、回転が高速になります。
- 上からデータに接近するときに回転を防ぐには、[目標点にズーム] ツールまたは [ナビゲート] ツールで、マウスを右クリックしたままドラッグする機能を使用してください。
- また、このリストの「3D ビューで最上部、つまり北極にナビゲートできないのはなぜですか」もご参照ください。
サーフェスに到達する前に拡大が停止するのはなぜですか。
症状
(拡大/縮小ツール、マウス ホイール、または右クリックのドラッグを使用して)拡大すると、3D ビューの途中でカメラが移動を停止する。
理由
観測点(カメラ)が目標点に到達しています。
フライ ツールから標準の [ナビゲート] ツールに変更すると、この動作が発生することがあります。フライ中は、観測点が移動しながら目標点に移動しています。つまり、目標点と観測点の間には、常に特定の距離があるということです。フライを停止して目標点に向かって拡大すると、観測点は目標点に到達したときに停止する必要があります。
- サーフェス上の目標点、その他の 3D ポイントの位置をリセットするには、[目標点の中央配置] ツールを使用します。
- [ナビゲート] ツールで Ctrl キーを押してクリックしても、目標点位置をリセットできます。
ビューの周囲にナビゲートするとテレインが移動するのはなぜですか。
症状
3D ビューをナビゲートするときに、特に山頂や谷がある地域でテレインが飛び出たり引っ込んで表示される。
理由
大量のデータを処理するために、ArcGlobe は標高サーフェスの生成に使用する詳細レベルを変更します。地面から遠い位置にいるときにはサーフェスの個々の詳細を認識できないので、最大解像度の標高データを使用する必要はそれほどありません。表示位置からの距離に適切なレベルにサーフェスを生成すると、パフォーマンスが向上します。サーフェス近くにナビゲートするときには、最大の解像度に達するまで、標高レイヤからさらに多くの詳細データが使用されます。
この最適化は山岳地域で認識されることがあり、テレインの解像度が高くなるにつれて、山頂がさらに高くなったり、谷が広くなったりして見えます。多くの場合、アニメーション ファイルの作成時にこの効果がはじめて認識されます。
- 標高レイヤの詳細レベルを上げると、この効果を低減できます。この設定には、[カスタマイズ] → [ArcGlobe オプション](または [ArcScene オプション]) ダイアログ ボックスの [詳細レベル] タブからアクセスできます。
- 標高の詳細レベルを上げると、パフォーマンスが低下することもあります。特に、標高データが多く含まれている場合、その可能性が高くなります。アニメーション ファイルの作成後にこの値を再び下げると、問題なく作業を続けられます。