マップ代数演算の演算子の操作

マップ代数演算では、入力されたラスタおよび数値に対する数学演算が演算子によって適用されます。

演算子は、一般に 2 つの入力(オペランド)の間に置かれ、数学演算(outVar = 3 + 7 など)を実行します。マップ代数演算では、オペランドはラスタまたは数値になります。演算子をラスタで使うには、ラスタはラスタ オブジェクトでなければなりません。

次の表では、現在のマップ代数演算の演算子が、Python の演算子および旧バージョンである 9.x マップ代数演算の演算子に関してどのように実装されているかを即座に確認することができます。

操作

Python 演算子

マップ代数演算の演算子

9.x マップ代数演算の演算子 *

Spatial Analyst のジオプロセシング ツール

算術演算

加算

+

+

+

Plus

除算

/

/

/、div

Divide

整数除算

//

//

なし

なし

モジュロ

%

%

Mod

Mod

乗算

*

*

*

Times

累乗

**

**

なし

Power

減算

-

-

-

Minus

単項減算

-

-

-

Negate

単項加算

+

+

なし

なし

ブール演算

ブール型論理積

なし

&

&、and

Boolean And

ブール型論理否定(補数)

なし

~

^、not

Boolean Not

ブール型排他的論理和

なし

^

!、xor

Boolean XOr

Boolean Or

なし

|

|、or

Boolean Or

関係演算

イコール

==

==

==、eq

Equal To

より大きい

>

>

>、gt

Greater Than

以上

>=

>=

>=、ge

Greater Than Equal

より小さい

<

<

<、lt

Less Than

以下

<=

<=

<=、le

Less Than Equal

不等号

!=

!=

^=、<>、ne

Not Equal

ビット演算

ビット単位の論理積

&

なし

&&

Bitwise And

ビット単位の論理否定(補数)

~

なし

^^

Bitwise Not

ビット単位の排他的論理和

^

なし

!!

Bitwise XOr

ビット単位の左シフト

<<

<<

<<

Bitwise Left Shift

ビットの論理和

|

なし

||

Bitwise Or

ビット単位の右シフト

>>

>>

>>

Bitwise Right Shift

* 9.x マップ代数演算の演算子は、ArcGIS バージョン 9.x 以前の Spatial Analyst ツールバーの [マップ代数演算 単一出力(Single Output Map Algebra)](SOMA)ツールまたは [マップ代数演算 複数出力(Multi Output Map Algebra)](MOMA)ツールで使用されていた演算子シンボルを参照します。

演算子のルール

ヒントヒント:

演算子間のスペースは不要ですが、読みやすくするために入れることをお勧めします。

ツールと演算子をネストして、複雑なステートメントを作成することができます。

演算子の優先順位

優先順位の値によって、実行される演算子の順序が決まります。優先順位の高い演算子が先に処理されます。2 つの演算子の優先順位が同じ値である場合は、式の中で左から右の順に処理されます。

括弧を使って優先順位の順序を無効にすることができます。指定された演算子にかかわらず、最も深い括弧内にある演算子が先に処理されます。

次の表は、マップ代数演算のすべての演算子を優先順位の低いものから高いものの順に示しています。同じ行に示されている演算子の優先順位は同じです。

関連項目


7/10/2012