条件ツールセットの概要
[条件] ツールでは、入力値の条件に基づいて出力値を制御できます。適用できる条件には、属性検索によるものと、リスト内の条件ステートメントにおける順番に基づいたものの 2 種類があります。
属性検索ツールは、True に評価されるすべてのセルを明示的に特定します。これらのセルは、元の値をそのまま維持するか、別の値または NoData に設定することができます。False に評価されるセルは、True 条件とは異なる値のセットに設定することができます。たとえば、入力ラスタ内の値が 10 よりも大きい場合は 1 を返し、そうでなければ 100 を返します。
[Con] と [Set Null] ツールは、属性検索を定義する論理式として、WHERE 句を使用できます。
順番の条件では、出力に使用する条件ステートメント(ラスタまたは定数)での順番を指定する入力パラメータ(ラスタまたは定数)が必要です。たとえば、入力ラスタの指定されたセルの値が 1 である場合、リスト上 1 つめの入力から指定された値が返されます。入力ラスタのセルが 2 である場合、リスト上 2 つめのラスタから指定された値が返されます。
[Pick] ツールは、順番を指定する入力値に基づいて、出力値を提供する入力のリストを指定できます。
以下の表に、条件付き解析を実行するツールと、その簡単な説明を示します。
ツール |
説明 |
---|---|
入力ラスタのそれぞれの入力セルに対して if/else 条件の評価を実行します。 |
|
ポジション ラスタの値を使用して、入力ラスタのリストの中で出力セル値になるラスタを決定します。 |
|
[Set Null] は、指定した条件に基づいて指定のセル位置を NoData に設定します。条件評価が True の場合は NoData、False の場合は別のラスタで指定した値を返します。 |