ラスタ データセットの NoData 値のシンボル表示
ラスタ内のどのセルも値が 1 つあります。セルが表す場所の特性に関する情報がないか、その情報が十分ではない場合は、セルに NoData 値が割り当てられます。NoData と 0(ゼロ)は同じでありません。0 は有効な値です。
NoData は、Esri Grid 形式にネイティブで格納されます。ただし、値ベースの NoData を持つピクセルの概念は、他のほとんどのラスタ形式とは無関係です。ArcGIS は、非グリッド ラスタ形式をグリッドと同じ方法で扱うため、NoData はすべてのサポートされているラスタ形式で使用することができます。ほとんどの場合、[ジオリファレンス] ツールバーの [ジオリファレンスの更新] メニュー コマンドを使用して、こうしたラスタのジオリファレンス情報の 1 つを更新する際に、NoData が非グリッド形式で設定されます。ラスタの地理的位置を変更するには、多くの場合、回転させる必要があり、ラスタを回転させると、扇型のエリアが作成されます。扇形エリアにはデータが設定されておらず、データは不明なので、これらのエリアは NoData になります。非グリッド形式では、NoData のエリアはラスタと同じレベルの補助ファイル(*.aux)に格納されます。
デフォルトでは、NoData 値は透過表示されます。
手順:
- NoData の値が含まれているラスタ レイヤを ArcMap に追加します。
- ラスタ レイヤを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
- [シンボル] タブをクリックします。
- [NoData 色] ドロップダウン矢印をクリックし、NoData の値を表示する色を選択します。
- [OK] をクリックします。
関連項目
7/10/2012