プロキシ ファイル

ArcGIS でラスタを使用する際、ラスタまたは関連する補助ファイルから補助情報(統計情報、ヒストグラム、ピラミッドなど)が見つからなければ、ArcGIS がそれらを作成して格納します。通常、補助情報は、ラスタの形式がそれに対応していればラスタ内に格納されますが、ラスタ外に補助ファイルとして書き出すこともできます。ラスタまたはラスタ フォルダが読み取り専用である場合、これらの補助ファイルは書き込み可能な他の場所に保存され、プロキシ ファイルとなります。

プロキシ ロケーションに配置可能なファイル

プロキシ ロケーションには、次の 3 種類のファイルを書き込むことができます。

プロキシの保存先

ラスタ プロキシ ファイルは、各ユーザのテンポラリ ディレクトリにある rasterproxies フォルダに保存されます。このディレクトリの場所はコンピュータによって異なります。この場所を変更する必要がある場合は、レジストリ設定を変更します。

プロキシ ファイルが書き込まれる場所を制御するには、ArcMap Advance Settings ユーティリティ(AdvancedArcMapSettings.exe)を使用します。このユーティリティは、ArcGIS Desktop ディレクトリの Utilities フォルダにあります。ユーティリティを起動して、[ラスタ] タブをクリックし、プロキシ ファイルの適切な場所を入力します。環境変数は展開されないので、このキーに環境変数を使用することはできません。

ラスタ プロキシ ファイルを複数のユーザで共有したい場合は、次の点を考慮してください。

ArcCatalog を使用して、読み取り専用ラスタ(読み取り専用メディアに保存されているラスタを含む)を削除することはできません。このため、必要のないプロキシ ファイルはこのフォルダから定期的に手動で削除して、使用しないファイルをハード ドライブに保持しないようにしてください。UAI ファイルと AUX ファイルは、通常は小さなファイルですが、特に入力ラスタの圧縮率が高い場合は、OVR ファイルと RRD ファイルがかなり大きくなることがあります。

関連項目


7/10/2012