ラスタ データセットの基本情報の収集
ラスタ データセットを使用する場合は、必要に応じて、次のような基本情報を確認します。
- 形式: ラスタを格納するために使用するファイル タイプ。ファイル タイプごとに特性や条件が異なります。
- バンド数: ラスタ内で同じ空間位置にあるレイヤの数。ラスタには少なくとも 1 つのバンドがあり、バンドの数が数百にのぼることもあります。
- データ タイプ: データ タイプはピクセル タイプとも呼ばれ、符号付き整数、符号なし整数、または浮動小数点数など、ラスタに格納される値のタイプに関係します。整数が自然数であるのに対し、浮動小数点数には小数部があります。
- データ深度: データ深度はピクセルまたはビット深度とも呼ばれ、各バンドに格納できる値の範囲を決定します。深度 8 は 28 = 256 個の値(0 ~ 255)を格納し、深度 16 は 216 = 65,535 個の値(0 ~ 65,536)を格納します。
- 統計情報: ラスタ内の最小値、最大値、すべての値の平均、および標準偏差。
- 範囲: ラスタ データセットの左、右、上、下の座標。
- 投影: ラスタの座標系の一部であり、[空間参照] セクションにあります。<未定義>ラスタは、投影されていないか、まだ定義されていないことを意味します。データのベンダに問い合わせて、ラスタの正しい座標系を確認してください。
- ラスタのサイズ: 行および列の数、または非圧縮サイズを意味します。
これらの情報はすべて、[ラスタ データセット プロパティ] ダイアログ ボックスにあります。ArcCatalog でラスタ データセットを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
ラスタが占めるディスク容量を知りたい場合は、Windows エクスプローラを開き、ラスタ ファイルを右クリックして [プロパティ] をクリックし、[サイズ] と [ディスク上のサイズ] を調べてください。
他にも、次のような情報が必要になることがあります。
- ラスタの入手元。
- データが何を表すか。
- データの目的は何か。何に使用されるか。
- ラスタを作成するために特別な処理が使用されたか。
- ラスタの履歴。ラスタに何が行われたか。
この情報は、ラスタ データセットのメタデータに含まれています。ただし、メタデータが入力されていることが前提となります。
ArcCatalog でメタデータを参照するには、ラスタ データセットをクリックして、[メタデータ] タブをクリックします。
関連項目
7/10/2012