イメージ サービス定義への WMS サービスの追加

OGC(Open Geospatial Consortium)の WMS(Web Map Service)は、Web で動的マップを処理および使用するための国際仕様です。ArcGIS Image Server を使用すれば、WMS サービスのプロパティを格納した XML ファイルから情報を抽出して、WMS サービスをソース データにしてイメージ サービス定義を作成できます。

注意注意:
大きい WMS サービスの場合は、[イメージ サービス定義エディタ(Image Service Definition Editor)] ツールバーの [アドバンスト] メニューにある [ラスタ データセットの追加(Add Raster Dataset)] オプションの使用をお勧めします。大きい WMS サービスの追加に [New Image Service] ウィザードを使用することはお勧めしません。
手順:
  1. WMS サービスのための XML ファイルを作成します。

    サンプル XML ファイル:

    <GDAL_WMS>
         <Service name ="WMS">
              <Version>1.1.1</Version>
              <ServerUrl><Name of the Server URL>/</ServerUrl>
              <SRS>EPSG:4326</SRS>
              <ImageFormat>image/jpeg</ImageFormat>
              <Layers><Name of the Layer></Layers>
              <Styles>visual</Styles>
         </Service>
         <DataWindow>
              <UpperLeftX>-180.0</UpperLeftX>
              <UpperLeftY>90.0</UpperLeftY>
              <LowerRightX>180.0</LowerRightX>
              <LowerLeftY>-90.0</LowerLeftY>
              <SizeX>2949120</SizeX>
              <SizeY>1474560</SizeY>
         </DataWindow>
              <OverviewCount>12</OverviewCount>
              <BlocksizeX>512</BlocksizeX>
              <BlockSizeY>512</BlockSizeY>
              <Projection>EPSG:4326</Projection>
              <BandsCount>3</BandsCount>
              <ClampRequests>false</ClampRequests>
    </GDAL_WMS>

    XML ファイルと形式の作成の詳細については、http://www.gdal.org/frmt_wms.html をご参照ください。

  2. [新規サービス定義(New Service Definition)] オプションでイメージ サービスを作成します
  3. [イメージ サービス定義エディタ(Image Service Definition Editor)] ツールバーの [イメージ サービス] ドロップダウン矢印をクリックし、[アドバンスト] をポイントして [ラスタ データセットの追加(Add Raster Dataset)] をクリックします。

    [ラスタ タイプの選択] ダイアログ ボックスが表示されます。

  4. [Georeferenced Imagery] フォルダをダブルクリックします。
  5. リストを下にスクロールして [WMS - Web Map Service] をクリックします。
  6. [OK] をクリックします。

    [WMS サービスの追加(Add WMS services)] ダイアログ ボックスが表示されます。

  7. 1 つのファイルの選択用オプションか複数のファイルの選択用オプションのどちらかを選択します。

    ファイルの選択

    XML ファイルを 1 つだけ、または 2 ~ 3 選択する場合に使用します。

    フォルダの選択

    複数の XML ファイルが格納されたフォルダを選択する場合に使用します。

    • フィルタは、選択したフォルダ内で検索される拡張子の識別に使用されます。
    • [再帰的にフォルダを検索(Search folders recursively)] オプションを使用すると、選択したフォルダに格納されているフォルダ内のラスタを検索できます。

  8. [OK] をクリックします。

    [WMS プロセス パラメータ(WMS Process Parameters)] ダイアログ ボックスが表示されます。

  9. [デフォルトの空間参照(Default spatial reference)] ドロップダウン矢印をクリックするか、参照ボタンをクリックして空間参照ファイルを 1 つ選択します。
  10. 必要に応じて、[拡張(Enhancement)] タブをクリックします。
  11. [OK] をクリックします。

    イメージ サービス定義に WMS サービスが追加され、フットプリントが表示されます。

関連項目


7/10/2012