PostgreSQL のグローバル ID（GUID）列に対する SQL による値の挿入

GUID データ タイプは、中括弧（{}）で囲まれた 36 文字のレジストリ形式の文字列を格納します。この文字列によって、ジオデータベース内とジオデータベース間でフィーチャまたはテーブル行を一意に識別できます。グローバル ID は、一方向および双方向のジオデータベース レプリカでレコードの一意性を維持するために使用されます。GUID はどのレイヤにも追加できます。

そのため、編集するテーブルがレプリケーションに関与している場合、または、GUID 列を含む場合、SQL を使用してテーブルに新しいレコードを挿入するときに、グローバル ID（GUID）列に一意の値を挿入する必要があります。これには、retrieve_guid() 関数を使用して、テーブルのマルチバージョン対応ビューを SQL によって編集します。

ヒント:

カタログ ウィンドウでフィーチャクラスにグローバル ID を追加するには、データセットを右クリックして、[グローバル ID の追加] をクリックします。ArcGIS 経由で編集している場合、この値はジオデータベースによって自動的に挿入されます。

手順:

1. バージョン対応テーブルを編集する場合は、「マルチバージョン対応ビューの作成」の説明にならって、テーブルのマルチバージョン対応ビューを作成します。
2. バージョン対応テーブルを編集する場合は、「マルチバージョン対応ビューと SQL による PostgreSQL のバージョン対応データの編集」の手順に従って、編集するバージョンを作成し、バージョンを設定して、編集セッションを開始します。バージョン非対応テーブルを編集する場合は、次のステップに進みます。
3. レコードの挿入時は、retrieve_guid() 関数を使用して、次のグローバル ID（GUID）値を挿入します。

   INSERT INTO jason.asset_mv (asset_id,globalid) 
   VALUES (57,sde.retrieve_guid());
   

4. 編集を終えたら、バージョン対応テーブルを編集している場合は、「マルチバージョン対応ビューと PostgreSQL による Oracle のバージョン対応データの編集」の手順に従って編集セッションを終了します。