ST_Raster.buildPyramid
定義
ST_Raster の buildPyramid 関数は、ST_Raster オブジェクトのピラミッドを構築します。この関数は SQL UPDATE ステートメントのみで使用します。SELECT ステートメントで使用すると、データベース エラーが返されます。
構文
Oracle
buildPyramid () RETURN ST_RASTER buildPyramid (parameter_list IN VARCHAR2) RETURN ST_RASTER
PostgreSQL
buildPyramid (raster IN ST_Raster) buildPyramid (raster IN ST_Raster, parameter_list IN TEXT)
SQL Server
buildPyramid (parameter_list IN NVARCHAR)
戻り値
ST_Raster
パラメータ
parameter_list - 単一引用符で囲んだパラメータのカンマ区切りのリスト。パラメータ リストを指定しない場合は、level が 0 に設定されます(既存のピラミッドがすべて削除されます)。パラメータ リストには、以下のパラメータを指定します。
- level <値> - 構築するピラミッドの最大レベル。デフォルトは -1 で、最大ピラミッド レベルが自動的に決定されます。ピラミッドを削除するには、このパラメータを 0 に設定します。
- skipLevel1 - 最初のピラミッド レベルを格納しません。
- nearest | bilinear | bicubic - ピラミッドの構築に使用する内挿アルゴリズム。デフォルトは nearest です。
- quality <値> - ベース レイヤの圧縮タイプが JPEG または JPEG 2000 の場合は、このパラメータを設定してピラミッドの圧縮品質を制御します。JPEG 圧縮のデフォルトは 75、JPEG 2000 圧縮のデフォルトは 0 です。
- bitrate <値> - JPEG 2000 圧縮のビット レート。
- log <ログファイル名> - buildPyramid 関数の結果を記録するログ ファイル。
例
以下の例では、次の内容を示します。
- 1 つめの例では、共一次内挿法とデフォルトの自動ピラミッド レベル オプションを使用して、ユーザ定義のテーブルに格納されているすべての ST_Raster オブジェクトのラスタ ピラミッドを構築するステートメントを示します。
- 2 つめの例では、ピラミッド レベルを 0 に設定して、nova テーブルに格納されたすべての ST_Raster オブジェクトのラスタ ピラミッドを削除します。
- 最後の例では、ピラミッドの第 1 レベルを格納せず、第 2 レベル以降を格納しています。また、デフォルトの最近隣内挿でなく、共一次内挿法を使用してピラミッドを作成します。
Oracle
UPDATE NOVA n SET image = n.image.buildPyramid('bilinear');
UPDATE NOVA n SET image = n.image.buildPyramid('level=0');
UPDATE NOVA n SET image = n.image.buildPyramid('skipLevel1,bilinear');
PostgreSQL
UPDATE nova SET image = buildPyramid(image,'bilinear');
UPDATE nova SET image = buildPyramid(image,'level=0');
UPDATE nova SET image = buildPyramid(image,'skipLevel1,bilinear');
SQL Server
UPDATE nova SET image = image.buildPyramid('bilinear');
UPDATE nova SET image = image.buildPyramid('level=0');
UPDATE nova SET image = image.buildPyramid('skipLevel1,bilinear');
7/10/2012