R ツリー インデックス

2 次元の R ツリー インデックスは、従来の(1 次元の)階層型 B ツリー インデックスとは異なります。空間データは 2 次元なので、空間データに B ツリー インデックスを使用することはできません。同様に、非空間データに R ツリー インデックスを使用することもできません。R ツリーのアクセス方式では、データは各ノードにバウンディング ボックスが付いたツリー構造に整理されます。

R ツリー インデックスを使用した検索では、ツリーをたどって対象エリア全体でオブジェクトが検索され、オブジェクトそのものが評価されます。R ツリー インデックスを使用することで、対象エリアの外側にあるオブジェクトの評価が不要になります。R ツリー インデックスを使用しない場合は、検索条件に一致するオブジェクトを検出するために、すべてのオブジェクトを評価する必要があります。

Informix では、R ツリー インデックスで空間クエリが実施されます。Informix R ツリー インデックスの詳細については、『IBM Informix Spatial DataBlade Module User's Guide』のバージョン 8.21 をご参照ください。このマニュアルの内容は、IBM Informix Dynamic Server v11.10 と v11.50 のインフォメーション センターにも掲載されています。

このマニュアル(PDF 形式)は、次のサイトでダウンロードすることもできます。

PostgreSQL の場合、R ツリー インデックスは、GiST(Generalized Search Tree )インデックス インフラストラクチャで実装されます。GiST インデックスについては、PostgreSQL 8.3 のドキュメントの第 51 章をご参照ください。


7/10/2012