シンボルとスタイルの使用
優れた見栄えのマップを作成するうえで、使用するシンボル、色、およびマップ エレメントを適切に選択することは、重要な作業の 1 つです。GIS 業界の関係者全員が、洗練されたシンボルと配色を各自で選択したり、それらを効果的に適用したりするために必要なデザイン スキルを持っているとは限りません。これは、多くの ArcGIS ユーザが直面する大きな課題の 1 つです。
ArcGIS コミュニティには、シンボル、色、およびその他の関連マップ エレメントのライブラリをコンパイルする、高度なスキルを持つ地図製作者が存在します。これらは、ArcGIS スタイルとして共有されます。ArcGIS では、スタイルとは、シンボル コレクション、配色、レンダリングのルール、およびユーザがより優れたマップを構築するために役立つその他の関連マップ エレメントのライブラリのことです。各スタイルは、マッピングおよびビジュアライゼーションのための豊富なソースとして利用できるこれらのグラフィックス ライブラリを ArcMap、ArcGlobe、および ArcScene に追加します。
ArcMap の重要な特徴の 1 つに、ArcMap で参照できるこれらのスタイルを共有できることがあります。これにより、すべてのユーザが一貫性のある洗練された効果的なマップを作成できます。このトピックでは、主なシンボルに関する用語を説明し、詳細を説明するトピックへのリンクを示します。
シンボル
シンボルは、マップでポイント、ライン、ポリゴン、およびテキストを描写するために使用されます。これは、Microsoft Word 文書および PowerPoint プレゼンテーションで使用されているメカニズムと似ています。マップおよびその他の GIS ビュー(3D など)で使用されているシンボル タイプの概要を次に示します。
- マーカー シンボル - マップでポイントを描写するために使用されるシンボルで、ライン パターンに使用される場合もあります。例を次に示します。
- 源泉のシンボル
- 樹木のシンボル
- ラインに沿ってパターン状に配列されている一連のマーカーを使用して作成された天気の前線のシンボル
- 源泉のシンボル
- ライン シンボル - ライン フィーチャおよびポリゴンの境界を描画するために使用され、他のマップのラインを描画するためにも使用されます。例を次に示します。
- 塗りつぶしシンボル - ポリゴンおよびその他の塗りつぶしのマップ エレメントを塗りつぶすために使用されます。例を次に示します。
- テキスト シンボル - フォント、サイズ、色、およびその他のプロパティを示します。これは、フィーチャ ラベル、アノテーション、およびその他のマップ テキストに使用されます。例を次に示します。
スタイル
ArcGIS では、ワークグループ、組織、またはコミュニティによって取り決められた標準に準拠する一貫性のある地図を生成できます。これを効果的に行う方法の 1 つとして、スタイルの使用があります。
スタイルとは、シンボル、色、マップ エレメント、およびその他のグラフィック エレメントのコレクションであり、グループのユーザは、これを使用することで一貫性のある地図表現を作成および共有できます。スタイルは、これらすべてのエレメントのライブラリであり、ArcGIS ユーザのグループ内で共有できます。
スタイルは、ArcGIS で使用されるシンボル、グラフィックス、および色を保存します。ArcGIS でマップ レイアウトおよびマップ レイヤに使用するシンボルを検索し、選択するたびに、そのシンボルはスタイル ライブラリから取得されます。
ArcMap、ArcGlobe、および ArcScene では、スタイルはマップ ドキュメントに追加し、そこで参照することができます。これにより、マップ、グローブ、およびシーンで使用するシンボルの一貫性のあるライブラリが提供されます。
スタイルを使用することは、組織やコミュニティが標準を共有する方法の 1 つです。スタイルを共有することにより、すべてのユーザが同じシンボル、ラベリングのルール、枠線、縮尺記号などを参照することになります。これにより、マッピングの標準が共有され、ユーザ グループ内の表現の一貫性が高まります。
Esri は、さまざまなユーザ コミュニティに対応するために一連のスタイルを提供しています。また、ユーザは独自のスタイルを作成し、共有することもできます。ArcMap では、グループ内のすべてのユーザが、マップに追加するグラフィックスのライブラリを提供する共有スタイルを、シンボルおよびその他のエレメントのコレクションに追加できます。