アニメーション ツールの使用

前提条件:

アニメーション ツールは、ArcMap で Tracking Analyst を使用する場合のみ利用可能です。このツールを使用するには、最初にマップ ドキュメントにトラッキング レイヤを読み込んでおく必要があります。

手順:
  1. [Tracking Analyst] ツールバーの [Tracking Analyst] をクリックして、ドロップダウン リストを展開します。[アニメーション ツール] をクリックして [アニメーション ツール] ダイアログ ボックスを開きます。
    [Tracking Analyst] ドロップダウン リストから [アニメーション ツール] を選択します

    [アニメーション ツール] がグレー表示される場合、マップ ドキュメントにトラッキング レイヤが読み込まれていない可能性があります。

  2. 最初にアニメーションの期間、つまりプレイバック ウィンドウを定義する必要があります。[開始日] ドロップダウン矢印をクリックしてカレンダー オブジェクトを展開し、プレイバック ウィンドウの開始日を選択します。[開始日] テキスト ボックス内をクリックし、開始日時の新しい値を入力することもできます。同じ方法で [終了日] を設定し、アニメーションのプレイバック ウィンドウを定義します。

    プレイバック ウィンドウは、アニメーションに表示される期間を定義します。デフォルトでは、[アニメーション ツール] はプレイバック マネージャからプレイバック ウィンドウを継承します。

  3. 次に、アニメーションに表示するフレーム数を定義する必要があります。[フレーム作成間隔] テキスト ボックスをクリックし、単位時間あたりに含めるフレーム数を入力します。横にあるドロップダウン リストの矢印をクリックし、適切な時間単位をクリックします。入力した数値と選択した単位によって、フレーム間隔が定義されます。

    データに適したフレーム間隔が不明な場合は、次のステップでフレーム数を計算した後にこのステップに戻って間隔を修正してください。

  4. [計算] ボタンをクリックします。[フレーム数(最大 10000)] テキスト ボックスに数値が設定されます。この数値は、アニメーションに表示されるフレームの総数を表します。この数値は、選択したプレイバック ウィンドウと、[フレーム作成間隔] テキスト ボックスおよびドロップダウン リストで指定したフレーム間隔に基づいて計算されます。

    計算されたフレーム数と予期したフレーム数との差異が大きい場合は、プレイバック ウィンドウと指定したフレーム間隔を再確認します。これらの値のいずれかに誤りがあると、予期しないフレーム数になることがあります。フレーム数がシステムの最大値を超える場合、エラー メッセージが表示されます。

  5. [アニメーション形式] ドロップダウン矢印をクリックし、アニメーションの出力形式を選択します。[AVI ビデオ エンジン] を選択すると、アニメーション出力のための AVI ファイルが作成されます。[フレーム イメージ エンジン] を選択すると、アニメーション出力のための BMP ファイル(フレームごとに 1 つ)の集合が作成されます。

    [AVI ビデオ エンジン] を選択した場合、[コンフィグ エンジン] ボタンをクリックすることもできます。これにより、[ビデオの圧縮] ダイアログ ボックスが開きます。ここで、使用するビデオの圧縮タイプを構成できます。これらの設定は上級ユーザ向けです。

  6. 次に、アニメーション出力の解像度を入力します。[幅] テキスト ボックスをクリックして、アニメーションの幅のピクセル数を入力します。[高さ] テキスト ボックスをクリックして、アニメーションの高さのピクセル数を入力します。

    デフォルトでは、アニメーションの幅と高さは、マップ ウィンドウの幅と高さと同じ値に設定されています(ピクセル単位)。マップ ウィンドウと異なる比率の幅と高さを選択すると、歪んだ出力が作成されます。この歪みを回避するには、[縦横比を固定する] チェックボックスをオンにして、フレームの縦横比を制限します。これにより、[幅] テキスト ボックスの値が変更されると、[高さ] テキスト ボックスの値が自動的に更新されるようになります。その逆の場合も同様です。

  7. [名前を付けて保存] ボタンをクリックして、[名前を付けて保存] ダイアログ ボックスを開きます。
  8. アニメーション出力を保存する場所を参照します。[ファイル名] テキスト ボックスにアニメーション ファイルの名前を入力します。[保存] ボタンをクリックして、[名前を付けて保存] ダイアログ ボックスを閉じます。選択した場所とファイル名が [アニメーション ツール] ダイアログ ボックスの [ファイルへ保存] テキスト ボックスに表示されます。

    アニメーション出力に対して [フレーム イメージ エンジン] を選択すると、アニメーション出力は、選択した場所に保存された BMP ファイルの集合になります。それぞれのファイル名は、入力した名前の後にフレーム番号が付いたものになります。

  9. [作成] ボタンをクリックしてアニメーションを作成します。
  10. アニメーション ツールによって出力アニメーションが作成されると、[ムービー ファイルを作成しています] ダイアログ ボックスに全体的な進行状況が表示されます。このダイアログ ボックスが開いている間は、[キャンセル] ボタンをクリックして、アニメーションの作成を終了できます。アニメーションの作成を正常に完了した場合、選択した出力場所に出力ファイルが見つかります。

ヒントヒント:
AVI 形式で作成したアニメーション ファイルは、選択した設定によっては非常に大きなサイズになることがあります。AVI 出力のファイル サイズを最小にするには、開始日時と終了日時またはフレーム間隔を変更することによって、アニメーションのフレーム数を減らします。また、出力アニメーションの高さと幅を減らすことで、ファイル サイズを最小にすることもできます。

関連項目


7/10/2012