テンポラル データの再生

前提条件:

プレイバック マネージャを使用してトラッキング データを再生するには、トラッキング レイヤが読み込まれていることと、ArcMap でレイアウト ビューを表示していないことが必要です。これらの条件を満たしている場合、[プレイバック マネージャ] プレイバック マネージャ ボタンが有効になります。それ以外の場合は無効になります。

ヒントヒント:

トラッキング レイヤは、[タイム スライダ] ウィンドウまたは [アニメーション] ツールバーを使用して再生することもできます。トラッキング レイヤでこれらのツールを使用するには、[レイヤ プロパティ] ダイアログ ボックスの [時間] タブの [このレイヤとマップ時間の同期を維持] チェックボックスをオンにする必要があります。このチェックボックスがオンになっているかどうかに関係なく、Tracking Analyst のプレイバック マネージャを使用すると、いつでもトラッキング レイヤを再生することができます。

プレイバック マネージャは、トラッキング データを表示するための重要な機能を提供します。プレイバック マネージャでは、トラッキング データの再生、再生の開始時間と終了時間の設定、再生速度の調整、連続的な繰り返し再生、およびデータの逆再生を実行できます。ここでは、プレイバック マネージャを使用してトラッキング データを表示する基本的な手順を示します。この手順を実行することで、プレイバック マネージャの機能に習熟できます。

プレイバック マネージャの詳細

手順:
  1. プレイバック マネージャを使用する前に、トラッキング レイヤにシンボルを構成しておくことをお勧めします。これは必須ではありませんが、プレイバック マネージャを使用するときにマップ上に何が表示されるのかは、選択したシンボル設定に応じて変わることに注意してください。トラッキング レイヤのデフォルト シンボル設定を使用することを選択した場合、時間の進行に従ってマップ上にイベントが累積していく様子のみが表示されます。
  2. [Tracking Analyst] ツールバーの [プレイバック マネージャ] プレイバック マネージャ ボタンをクリックして、[プレイバック マネージャ] ダイアログ ボックスを開きます。
  3. [オプション] ボタンをクリックして、ダイアログ ボックスに詳細設定を表示します。
    [プレイバック マネージャ] ダイアログ ボックス
    展開されてすべてのオプションが表示されている [プレイバック マネージャ] ダイアログ ボックス

    ダイアログ ボックスを展開した後は、[オプション] ボタンをクリックすれば、いつでも折りたたむことができます。この後の手順は、ダイアログ ボックスが展開した状態になっていることを前提としています。

  4. [プレイバック ウィンドウを以下の範囲に設定] ドロップダウン矢印をクリックし、再生に含める時間範囲をクリックします。この設定を変更すると、プレイバック ウィンドウの開始時間と終了時間が変わります。
  5. 読み込んだトラッキング レイヤの数に応じて、ドロップダウン リストに表示されるオプションの数が変わります。デフォルトの時間範囲は [すべてのテンポラル レイヤ] に設定されていますが、1 つのトラッキング レイヤの時間範囲またはすべての表示可能なトラッキング レイヤの時間範囲に設定することもできます。

  6. [プレイバック レートの設定] ドロップダウン矢印をクリックし、そのリストから適切な再生単位を選択します。また、ドロップダウン リストの左にあるテキスト ボックスに適切な値を入力します。

    適切なプレイバック レートは、データの特性によって異なります。たとえば、プレイバック レートとして 1 秒あたり 2 か月を選択した場合、プレイバック マネージャで再生中に表示される時間は毎秒 2 か月ずつ進みます。

  7. [再生] ボタンをクリックします。[プレイバック マネージャ] ダイアログ ボックスは開いたままになり、再生の進行状況が示されます。赤い日時インジケータは、マップ上に表示されている現在の時間を示します。赤いカーソルの位置は、[現在] コンボ ボックスに表示されている日時に相関しています。

    [ループ] チェックボックスをオンにした場合、データの再生は終了時間に到達した後、開始時間から続行されます。

  8. データの再生中に、[プレイバック マネージャ] ダイアログ ボックスの中央にある速度インジケータをクリックし、[遅い] または [速い] 方向にドラッグすると、再生速度を調整できます。
  9. プレイバック マネージャのヒストグラムから、プレイバック ウィンドウに表示されたそれぞれの日時にどの程度のデータが存在するかがわかります。タイムライン上のデータが存在している日時で [停止] ボタンをクリックして、再生を停止します。

    [プレイバック マネージャ] ダイアログ ボックスを小さくするには、[ヒストグラムを非表示] チェックボックスをオンにしてヒストグラムを折りたたみます。

  10. ヒストグラムの右側にある [次へ] ボタンと [前へ] ボタンをクリックして、手動で時間軸上の前後のデータに移動します。これらのボタンを使用すると、表示する現在の日時を一定の時間ステップで調整できます。この時間ステップは、プレイバック レートと、表示バーを使用して調整した再生速度で決まります。
  11. 赤い日時インジケータをクリックしてドラッグするか、ヒストグラム内の任意の位置をクリックし、表示されている現在の時間を変更します。

    現在の時間に関する上記の設定は、再生中は実行できません。

  12. [現在] ドロップダウン矢印をクリックし、カレンダー オブジェクトを展開します。日をクリックして現在の日付を変更します。上部の矢印ボタンをクリックして、別の月に移動することもできます。[現在] ドロップダウン リストのテキストを直接クリックして、現在の日時を変更することもできます。日時の特定の部分をクリックすると、それが強調表示されます。その後、新しい値を入力するか、上方向キーと下方向キーを使用して日時を変更できます。現在の月、日、年、時、分、および秒はこの方法で変更できます。

    プレイバック ウィンドウの開始時間と終了時間は同じように、[開始][終了] のドロップダウン矢印をクリックすることによって変更できます。

ヒントヒント:
テンポラル オフセットを 1 つまたは複数のレイヤに適用した場合、プレイバック マネージャのヒストグラムには、そのオフセット データを示す色の付いたラインが表示されます。このラインの色は、[レイヤ プロパティ] ダイアログ ボックスの [時間] タブの [テンポラル オフセット] オプションで変更できます。

関連項目


7/10/2012