シェープファイルの座標系の基礎

シェープファイルに、どの座標系を使用してフィーチャを定義したのかを示す情報が含まれていないことがよくあります。その場合、Shape フィールドの [空間参照] プロパティは「Unknown(不明)」または「GCS_Assumed_Geographic(経緯度と仮定)」になります。フィーチャの境界の座標が x 方向で -180 ~ 180、y 方向で -90 ~ 90 の範囲内である場合、ArcGIS は、データが経緯度であり、その測地基準系が NAD27 であると仮定します。境界の座標がこの範囲外の場合、ArcGIS は空間参照を「Unknown(不明)」として扱います。

座標系の詳細

座標系が定義されていなくてもシェープファイルを操作することは可能ですが、利用できない機能もあります。たとえば、シェープファイルが他のデータと重ならなかったり、自動的に作成されたメタデータが不完全だったりします。

ArcCatalog でシェープファイルの座標系を定義する方法はいくつかあります。

座標系パラメータは、シェープファイルと同じフォルダ内の .prj ファイルに保存する必要があり、.prj ファイルの名前はシェープファイルの名前と同じでなければなりません。たとえば、「wells.shp」という名前のシェープファイルを使用している場合は、座標系パラメータを「wells.prj」という名前で同じフォルダに格納する必要があります。

座標系を定義したら、個々のパラメータを変更することができます。たとえば、別のデータ ソースからインポートした座標系パラメータの 1 つを変更したり、定義済みの座標系の 1 つをカスタマイズしたりできます。カスタム座標系を作成した後、それを別個の座標系ファイルとして保存することもできます。そうすれば、この座標系を組織内の他のユーザと共有することができます。

ArcCatalog でシェープファイルの座標系を追加または変更するには、[投影変換] ツールまたは[空間参照の作成] ツールを使用します。

関連項目


7/10/2012