アプリケーションの設定の選択
このトピックでは、ArcGIS Server へのローカル接続のためのアカウントを選択する方法と、アプリケーション ステートへのレイヤ情報のキャッシュについて説明します。これら 2 つの設定は、Manager の [アプリケーションの設定] タブまたはウィザード パネルで行うことができます。
ローカル接続のためのアカウントの選択
Web アプリケーションのレイヤの 1 つが ArcGIS Server へのローカル接続を使用する場合、接続に使用するアカウントを指定するためのパネルが表示されます。
次の条件に当てはまるアカウントを選択する必要があります。
- ローカル接続を通じてアプリケーションがアクセスするすべてのサーバにおいて agsusers グループのメンバである
- ASP.NET の一時ファイル ディレクトリへの書き込みアクセスが許可されている
デフォルト ユーザの選択方法
値がすでに入力されていることがあります。デフォルトでは、アカウントは Manager を使って Web アプリケーションを作成した最初のユーザに設定されます。新しい Web アプリケーションを作成していて、デフォルト ユーザとして接続したくない場合は、[変更] をクリックして別のユーザを選択することができます。これにより、そのユーザがデフォルトになります。
既存のアプリケーションを編集しているときにユーザを変更しても、デフォルトは変更されません。
パスワードの変更
可能であれば、パスワードがめったに、またはまったく変化しないアカウントを選択してください。ただし、組織によっては、すべてのパスワードを定期的に変更することがセキュリティ標準になっていることがあります。
アカウントのパスワードを変更した場合、そのアカウントでローカル接続を行う Web アプリケーションが自動的に更新されることはありません。Manager の [ローカル サーバ] タブを使ってアプリケーションのパスワードを変更することにより、アプリケーションを個別に編集する必要があります。
レイヤ情報をアプリケーション ステートにキャッシュするかどうかの選択
[アプリケーションの設定] タブには、アプリケーション ステートにレイヤ情報をキャッシュするためのオプションも含まれています。アプリケーションのレイヤに関する一部の情報をサーバ上のキャッシュに保存することにより、アプリケーションによるメモリ消費と起動時間が改善されます。初めてアプリケーションにアクセスすると、レイヤ情報がサービスから取得されます。以降のセッションでは、その情報はキャッシュからより迅速に取得されます。
アプリケーション ステート キャッシュが実行されるのは、ArcGIS Server Internet(Web サービス)接続を介してアクセスするレイヤに限ります。
デフォルトでは、キャッシュは 24 時間ごとに更新されます。この値は Visual Studio で変更することができます。そのためには、マップ リソース マネージャ コントロールの CacheTimeOut プロパティを編集します。
マップ ドキュメントが変更されたために、アプリケーションが使用するマップ サービスを再起動する場合は、キャッシュを手動で更新する必要があります。また、レイヤ情報が変更された外部サービスにアプリケーションがアクセスする場合も、キャッシュを更新する必要があります。
キャッシュを更新するには、Manager の [アプリケーション] タブを使用して、既存の Web アプリケーションのリストを開きます。アプリケーション名を右クリックし、[再起動] をクリックします。