属性検索タスク
属性検索タスクでは、マップ上のレイヤの属性を検索するためのテキストをユーザが入力することができます。この種の検索は、Yahoo! や Google などのサイトでの単純な Web 検索とよく似ています。属性を検索した後、ユーザは結果リストのフィーチャに対して、選択、ズーム、または画面移動を行うことができます。
また、属性検索タスクでは、リレートとスタンドアロン テーブルを使用できます。リレートでは、2 つのテーブル間の関係のみが定義され、関連付けられたデータはそれぞれのテーブルに付加されません。多くの場合、リレートによってスタンドアロン テーブルが示されます。スタンドアロン テーブルにはジオメトリはありませんが、通常これには重要な属性情報が含まれています。たとえば、都市区画間のリレートと区画所有者のスタンドアロン テーブルを含んでいるマップ サービスを公開した場合、属性検索タスクを使用して、検索結果に区画の所有者とロケーションを表示できます。
属性検索タスクを設定するには、表示設定、検索フィールド、および検索結果の表示方法を指定する必要があります。そのためには、[タスク] パネルのリストから属性検索タスクを選択し、[構成] ボタンをクリックします。
タスクに表示されるテキストの選択
[一般] タブでは、ユーザがタスクを実行するときに表示されるテキストを調整できます。次のテキストの変更が可能です。
- タスクの名前。この名前は Web マッピング アプリケーションのトップ バーに表示されます。
- タスクを実行するためにユーザがクリックするボタンの文字列。
- 検索テキスト ボックスの横に表示されるラベル文字列。ラベル文字列には、「河川の検索」、「土地区画の所有者の姓を入力してください。」といった文章を使用することができます。
- ユーザがタスクの上にポインタを重ねたときに表示されるツールチップ。
検索対象の選択
[設定] タブを使用して、マップで検索できるフィールドおよびレイヤを決定します。マップ内のレイヤとフィールドのリストが左に表示されます。検索可能にするフィールドを選択し、右矢印(>)ボタンをクリックして右のリストへ移動します。
通常、属性検索タスクに最適なフィールドは、フィーチャの名前のように、ほとんどのレコードが一意な値を持つ名義フィールドです。平均気温やフィーチャのコストといった順序、間隔、または比率フィールドを使用する場合は、代わりに属性クエリ タスクを使用することを検討してください。
検索するレイヤやフィールドを選択する際、同じフィールド名を持つレイヤが複数存在する場合は、どのレイヤを選択するかに関係なく、そのフィールドも検索されるようになります。
結果の表示方法の選択
[結果] タブを使用して、タスク結果の表示方法を設定します。次の点を知っておくと役立ちます。
- 検索結果の数は制限できます。これにより、検索によって膨大な数のレコードが返された場合に、サーバが応答しなくなるのを防ぐことができます。
- タスクが大量の結果を返すようにしたい場合は、ArcGIS Server のマップ サービスがクエリによって返されるレコードの数を 1,000 に制限していることに注意してください。このデフォルトの振舞いを変更するには、構成 ファイルを手動で編集し、MaxRecordCount プロパティを変更します。詳細については、ArcGIS Server ヘルプの「サービスの構成 ファイル」をご参照ください。
- デフォルトの設定では、検索結果はレイヤごとにグループ化され、結果として返されたレコードの属性が表示されますが、この設定は無効にすることができます。さまざまな設定をテストしてみて、どれが最も適切な表示であるかを判断してください。
- マップチップを有効にすると、結果フィーチャをクリックしたときに、情報を提供するポップアップ ウィンドウが表示されます。また、結果フィーチャは、ユーザがポインタを重ねたときにハイライト表示されます。
- [カスタム書式設定] を選択することにより、[結果] パネルとマップチップでの結果の表示方法を変更することができます。これを行うとき、結果フィーチャの色、表示する情報、およびテキスト形式を変更するための追加のタブが表示されます。