ジオプロセシング タスクの実行と結果
ジオプロセシング タスクを開くと、モデル パラメータを指定できるダイアログ ボックスが表示されます。たとえば、モデルの入力としてライン フィーチャクラスが必要な場合は、ラインを描画するためのツールがダイアログ ボックスに表示されます。すべてのパラメータを指定したら、タスクのボタンをクリックしてモデルを呼び出すことができます。ジョブの実行中は、タスクから出力されるすべてのメッセージを [結果] パネルで確認することができます。タスクが完了すると、マップ上に結果が表示されます。
ArcGIS Server 9.2 のジオプロセシング サービスを使用している場合は、次の条件のいずれかが満たされた場合にのみ結果が表示されます。
- 出力レコードセットの空間参照がマップのものと同じ。
- タスクのフィーチャ入力パラメータが少なくとも 1 つ指定されており、かつ公開されたツールボックスで [出力データの座標系] の環境設定が [入力データと同じ] に設定されている。
ジオプロセシング サービスには、それらを同期または非同期のどちらで実行するのかを決定するプロパティがあります。結果が直ちに表示される短いジョブを実行するには、同期サービスを使用します。IIS の [接続のタイムアウト] のデフォルト値である 2 分を超えるかもしれない場合は特にそうですが、より時間のかかるタスクでは、非同期サービスを使用します。
サービスを非同期で実行するように構成している場合は、Web アプリケーションを終了した後でもタスク結果を表示することができます。タスクの実行が終了しないうちにブラウザを閉じ、かつ Cookie を有効にしている場合は、次に Web アプリケーションを実行すると、結果が自動的に取得されます。Cookie を有効にしていない場合は、結果ノードの [保存] リンクをクリックして、結果情報をファイルに保存することができます。このファイルを使用して、あとのセッションでタスク結果を確認することができます。
[保存] リンクは、ジオプロセシング タスクに仮想ディレクトリが指定されている場合のみ使用可能になります(上記のステップ 4 を参照)。仮想ディレクトリには、読み取りおよび書き込みのアクセス権と、スクリプトのみの実行アクセス権が設定されている必要があります。サービスを同期実行するように構成している場合、[保存] リンクは表示されません。結果を表示するには、準備が整うまでセッションを開いたままにしておく必要があります。
ジオプロセシング タスクの結果は、サーバ上で、または Web ADF によって描画されます。結果が Web ADF によって描画される場合は、結果にズームまたは画面移動して、結果を個々のフィーチャとして表示することができます。デフォルトでは、結果は Web ADF によって描画されます。ただし、タスクを構成するために使用したジオプロセシング サービスにマップ サービスが関連付けられている場合、結果はサーバ上で描画されます。タスクの結果を表示するマップ サービス プロパティを False に設定することにより、Visual Studio でこの振舞いを変更することができます。
ジオプロセシング タスクのその他のヘルプ
ArcGIS Server ヘルプの「チュートリアル: ジオプロセシング サービスの公開」では、ジオプロセシング タスクの構成と、Web アプリケーションでのジオプロセシング タスクの操作の手順について説明しています。このチュートリアルでは、まず ArcGIS Desktop でのモデルの構築について説明した後、モデルをジオプロセシング サービスとして公開するための手順と、モデルを Web アプリケーション内で実行できるようにジオプロセシング タスクを構成する手順について説明しています。