グローブ キャッシュの更新
グローブ キャッシュを作成する際には、キャッシュを作成した時点でのマップのスナップショット、つまりピクチャを作成することになります。データを編集または更新する際には、他のユーザに変更内容を表示する前に、次の作業が必要になります。
- キャッシュを更新する必要があります。
- キャッシュを以前に使用しているユーザは、それぞれのコンピュータに格納されているかもしれない古くなったタイルを削除する必要があります。これをキャッシュの削除と呼びます。
キャッシュの更新
キャッシュを更新するには、キャッシュ内の一部またはすべてのタイルの再作成が必要になります。キャッシュを更新するには、[グローブ サービス キャッシュのタイルを管理（Manage Globe Server Cache Tiles）] ツールを使用します。このツールにアクセスする簡単な方法は、[サービス プロパティ] の [キャッシュ] をタブ開いて、[タイルの更新] をクリックすることです。ツールが起動したら、[更新方法] で [Recreate All Tiles] を選択します。
マップの特定の長方形領域に含まれているタイルだけを更新したい場合は、サービスの全範囲に設定されているデフォルトの [更新範囲] を変更することができます。
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変更されているのは 1 つのデータセットまたは 1 つの地理領域内のフィーチャだけであることがわかっている場合は、[フィーチャクラスを使用して特定のエリアを更新] オプションを選択することができます。このオプションにより、指定したフィーチャクラスのフィーチャをカバーするタイルだけが再作成されます。このオプションはポリゴン データを編集している場合に適しています。たとえば、アメリカ全土をカバーするキャッシュがあり、国立公園の境界線を編集した場合は、[フィーチャクラスを使用して特定のエリアを更新] オプションを選択して、国立公園フィーチャクラスを指定することができます。これにより、国立公園内のタイルだけが再作成されます。
更新ツールのスクリプト化
スクリプトを使用して、[グローブ サービス キャッシュのタイルを管理（Manage Globe Server Cache Tiles）] を定期的に自動実行することができます。これは、データを定常的に更新している編集ユーザがいる場合に役立ちます。
クライアント側のローカル キャッシュの削除
グローブ サービスを表示する際、ArcGIS クライアントはタイルをローカルに格納して、ユーザがそのエリアに再びナビゲートしたときにそれらのタイルを再び取得しないで済むようにします。キャッシュを更新したとしても、以前にキャッシュを使用したことがあるユーザが自身のコンピュータにタイルを格納しているかもしれません。それらのユーザが変更内容を表示するには、ローカル キャッシュを削除する必要があります。
クライアントのローカル キャッシュを無効にしていない場合は、キャッシュのユーザがタイルをローカルにキャッシュするかどうかを選択できます。キャッシュのユーザは、ローカル キャッシュを継続的に構築する、アプリケーション セッションごとに新しいローカル キャッシュを構築する、またはローカル キャッシュを構築しないことを選択できます。
クライアントによるローカル キャッシュの禁止
キャッシュを頻繁に更新する場合は、クライアントがタイルをローカルにキャッシュするためのオプションを無効にすることを検討してください。[サービス プロパティ] ダイアログ ボックスの [キャッシュ] タブで、[クライアントがローカルにタイルをキャッシュすることを許可] をオフにします。そうすれば、キャッシュを使用する他のユーザに、ローカル コンピュータに格納されている古いタイルではなく、最新のタイルが常に表示されるようになります。
タイルの補填
部分的に作成されたキャッシュを完成させたい場合、またはキャッシュの品質チェックを実行したい場合は、[更新方法] を [Recreate Empty Tiles] に設定して、[グローブ サービス キャッシュのタイルを管理（Manage Globe Server Cache Tiles）] を実行します。この設定は、キャッシュのフォルダをチェックし、欠けているタイルを作成します。空のタイルを作成するための境界線として、長方形の範囲またはフィーチャクラスを使用することができます。