バージョン 10 より前のスケマティック データセットの準備

スケマティック エレメントは、フィーチャクラスに格納されるスケマティック フィーチャになりました。つまり、バージョン 10 より前のスケマティック エレメントの移行先のフィーチャクラスを作成するには、空間参照およびジオメトリ タイプが必要だということです。

空間参照

フィーチャクラスに関連付けられているエレメント クラスの場合、空間参照は、エレメント クラスが関連付けられているフィーチャクラスと同じになります。

フィーチャクラスに関連付けられていないエレメント クラスの場合、空間参照は、次のように決定されます。

  1. このエレメント クラスに関連付けられているダイアグラム クラスで、フィーチャクラスに関連付けられている別のエレメント クラスが検索され、それと同じ空間参照が再使用されます。
  2. このような別のエレメント クラスが見つからない場合は、スケマティック データセットのデフォルトの空間参照が使用されます。
このため、移行する前に、バージョン 10 より前のスケマティック データセットでデフォルトの空間参照を設定することをお勧めします。これを実行するには、ArcCatalog でスケマティック データセットを右クリックして [プロパティ] を選択し、空間参照を編集します。

ダイアグラム クラスの空間参照は、そのダイアグラム クラスに最初に関連付けられたエレメント クラスの空間参照、または関連付けられているエレメント クラスがない場合はスケマティック データセットのデフォルトの空間参照になります。

ジオメトリ タイプ

デフォルトでは、ノードおよびノード オン リンクは、ジオメトリ タイプがポイントのフィーチャクラスに移行され、描画は、ジオメトリ タイプがポリゴンのフィーチャクラスに移行され、リンクとサブリンクは、ジオメトリ タイプがポリラインのフィーチャクラスに移行されます。

コンテナであるノード エレメント クラスは、ポリゴンまたはポリラインで表現されることになります。バージョン 10 より前のスケマティック データセットに保存されているスケマティック ダイアグラムのコンテナを現在のバージョンの ArcMap または ArcCatalog を使用して視覚化するには、関連するエレメント クラスをコンテナとして指定する必要があります。このような構成は、スケマティック データセットの移行時の前提条件ではありませんが、このように構成すると、コンテナとして指定された各ノード エレメント クラスが、デフォルトでポリゴン ジオメトリとして移行されるようになります。いずれの場合も、移行パラメータの構成時に特定のダイアログ ボックスを使用して、必要に応じて移行対象のノードおよび描画エレメント クラスのデフォルトのジオメトリ タイプを変更することができます。

バージョン 10 より前のスケマティック データセットでノード エレメントをコンテナとして指定する方法の詳細

関連項目


7/10/2012