頂点削減レイアウト アルゴリズム プロパティ
[レイアウト タスク] ドロップダウン リストで [頂点削減] スケマティック レイアウト アルゴリズムを選択した場合、[スケマティック エディタ] ツールバーで [レイアウト アルゴリズム プロパティ] ボタン をクリックすると、関連付けられたプロパティを示す次のようなダイアログ ボックスが表示されます。
パラメータ値は、Schematics によって指定されたデフォルト値か、またはアクティブなダイアグラムに関連するスケマティック ダイアグラム テンプレートに対して、[スケマティック データセット エディタ] の [レイアウト タスク] タブでそのスケマティック ダイアグラム テンプレートのデフォルトとして個別に設定された値です。
角度の閾値パラメータ
[角度の閾値] パラメータでは、頂点を削除するときの条件となる、頂点があるセグメントがなす角度を指定します。角度が大きくなるにしたがい、削除される頂点は少なくなります。アクティブなダイアグラムに関連付けられているスケマティック ダイアグラム テンプレートで別のデフォルト値が指定されている場合を除き、[角度の閾値] パラメータの値はデフォルトで 160 になります。
以下の図は [角度の閾値] パラメータの値を変えてアルゴリズムを実行した場合の結果を示しています。どの結果も、[処理の反復回数] が 1、[セグメント率] が 0.5 に設定されています。図 1.1a はアルゴリズムを実行する前のダイアグラムを示しています。図 1.1b はスケマティック リンク上の初期状態の頂点を示しています。これらの頂点は緑色の四角形によって示されています。図 1.2 は、[角度の閾値] を 160 に設定した場合のダイアグラム、図 1.3 は、[角度の閾値] を 140 に設定した場合のダイアグラムを示しています。
セグメント率パラメータ
頂点削減レイアウト アルゴリズムは、スケマティック リンクを構成するセグメントの中から最も長いセグメントを検出し、各セグメントの長さと最も長いセグメントの長さの比を計算します。計算された比率が [セグメント率] の値より小さい場合、そのセグメントの原点にある頂点が削除されます。アクティブなダイアグラムに関連付けられているスケマティック ダイアグラム テンプレートで別のデフォルト値が指定されている場合を除き、[セグメント率] パラメータの値はデフォルトで 0.5 になります。
以下の図は [セグメント率] パラメータの値を変えてアルゴリズムを実行した場合の結果を示しています。どの結果も、[処理の反復回数] が 1、[角度の閾値] が 160 に設定されています。図 2.1 はアルゴリズムを実行する前のダイアグラムを示しています。スケマティック リンク上の緑色の四角形はリンクの頂点を示しています。図 2.2 は、[セグメント率] を 0.5 に設定した場合のダイアグラムを示しています。図 2.3 は、[セグメント率] を 1 に設定した場合のダイアグラムを示しています。
処理の反復回数パラメータ
[処理の反復回数] パラメータには、最終結果が表示されるまでに頂点削減アルゴリズムが実行される反復回数を指定します。[処理の反復回数] パラメータの値を 5 に設定して頂点削減レイアウト アルゴリズムを実行したときの結果は、[処理の反復回数] パラメータの値を 1 に設定して頂点削減アルゴリズムを 5 回実行したときの結果と同じになります。アクティブなダイアグラムに関連付けられているスケマティック ダイアグラム テンプレートで別のデフォルト値が指定されている場合を除き、[処理の反復回数] パラメータの値はデフォルトで 1 になります。
以下の図で、処理の反復回数について説明します。どの結果も、[角度の閾値] が 160、[セグメント率] が 0.5 に設定されています。図 3.1 はアルゴリズムを実行する前のダイアグラムを示しています。選択されたリンク上の緑色の点はリンクの頂点を示しています。図 3.2 は [処理の反復回数] が 1 の場合のダイアグラム、図 3.3 は [処理の反復回数] が 2 の場合のダイアグラム、図 3.4 は [処理の反復回数] が 3 の場合のダイアグラムを示しています。
デフォルトに戻すボタン
[デフォルトに戻す] ボタンをクリックすると、すべての頂点削減パラメータがデフォルト値に戻ります。復元される値は、Schematics によって指定されたデフォルト値か、またはアクティブなダイアグラムに関連するスケマティック ダイアグラム テンプレートに対して、[スケマティック データセット エディタ] の [レイアウト タスク] タブでそのテンプレートのデフォルトとして個別に設定された値です。